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2012.11.22

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総合文化政策学部 鈴木博之教授が所属する建築家コンソーシアムが「2012年ワールド・モニュメント財団/ノールモダニズム賞」を受賞

総合文化政策学部 鈴木博之教授が所属する建築家コンソーシアム* が、「2012年ワールド・モニュメント財団/ノールモダニズム賞」を受賞しました。同賞は、アメリカに本部を置くワールド・モニュメント財団が2008年に創設した賞で、危機に瀕するモダニズム建築物の修復・保存に貢献した建築家らを2年に1度、表彰しているものです。

受賞対象となった建築物は「愛媛県八幡浜市立日土小学校」です。
「日土小学校」は、階段の一段の高さを通常の半分程度にしたり、小さな庭を囲むように廊下を配置するなど、子どもの目線に立った校舎をめざして、1956~1958年にわたって建築されました。しかし、木造建築であることに加え、2004年には台風の被害にも遭い、2年間にわたって校舎の存続と取り壊しの議論がなされていました。
この間、鈴木教授らは「日土小学校」の文化的・歴史的価値を提唱し、存続を主張。結果、八幡浜市と協力して「日土小学校」の修復に尽力、再生にこぎつけました。

小学校という公共建築を地域社会と連携して修復・再生活動を行ったことが、「世界のモダニズム建築の修復・保存プロジェクトの完璧な模範」と認められ、同賞受賞に至りました。
11月13日(火)、アメリカ合衆国ニューヨーク市にあるニューヨーク近代美術館(MoMA)において、授賞式が行われました。

* 本賞を受賞した建築家コンソーシアム・・・鈴木博之教授(青山学院大学)・曲田清維教授(愛媛大学)・花田佳明教授(神戸芸術工科大学)・和田耕一氏(和田設計工房主宰)・武智和臣氏(ATELIER A&A代表取締役)・腰原幹雄教授(東京大学生産技術研究所)と八幡市で構成。

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