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2023.10.13

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松本茂教授(経済学部)が環境経済・政策学会学術賞を受賞

 松本 茂教授(経済学部)が、環境経済・政策学会(Society for Environmental Economics and Policy Studies、略称SEEPS)より2023年度学術賞(Outstanding Publication Award)を受賞し、このほど東海大学湘南キャンパスで行われた年次大会において授賞式が行われました。この賞は、過去10年間の研究業績を対象として、環境経済・政策分野の優れた研究業績を挙げた研究者に授与されるものです。

 松本教授は、省エネ効果の高い耐久消費財購入と省エネ行動の関係、世帯の家族構成や所得とエネルギー消費の関係、市町村の廃棄物処理データを用いたごみの分別・リサイクルと処理費用の関係など、市民生活に起因する様々な環境負荷を定量的に分析し、海外のトップジャーナルに単著者、筆頭著者/責任著者として多数の論文を発表し、高い評価を得ています。そのほか、個人の属性や意識と原子力発電に対する姿勢との関係についての意識調査結果から実証した画期的な成果は国民の意識構造を理解する有用な手掛かりとして、また個人のイデオロギーや信頼性と廃棄物管理能力との関係についての分析では、国による傾向の違いを明らかにするものとして評価を受けています。

 今回の受賞は、こうした社会的関心が高い問題について精力的に実証データを分析し、信頼性の高い結論を導き出していることから、学術面及び環境政策面の両者における顕著な功績として認められたものです。

 松本教授は、本年4月には早稲田大学 有村俊秀教授、京都産業大学 武田史郎教授と共に第55回市村地球環境学術賞の功績賞も受賞しています。

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