- MENU -
POSTED
2026.06.02
DIVISION
TAG
TITLE
【理工学研究科】大野礼雄さんが「日本化学会 第 106 春季年会(2026) 」で「学生講演賞」を受賞
2026年3月17日~20日に開催された日本化学会 第 106 春季年会(2026)にて大野礼雄さん(理工学研究科 理工学専攻 化学コース 博士後期課程3年・長谷川研究室所属)が「学生講演賞」を受賞しました。
「学生講演賞」は、発表内容、プレゼンテーション、英語での質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究発展の可能性を有すると期待される講演に対して贈呈されるものです。
発表概要
タイトル:Triboluminescence Mechanism of Chiral Lanthanide Complexes with Valinamide-Bipyridine Derivatives(和訳:バリンアミド-ビピリジン骨格およびその誘導体化によるキラルな希土類錯体のトリボルミネッセンス誘導起源に関する研究)
共同発表者: 長谷川美貴教授(理工学部 化学・生命科学科)
トリボルミネッセンス(TL)とは、破砕や摩擦などの機械的刺激を駆動力として生じる発光現象です。光や電気を使わずに発光するため、エコフレンドリーなエネルギー変換材料として期待されています。しかし、約400年前に発見されて以来、その発光メカニズムは十分に解明されておらず、実用化には至っていません。その背景には、TLが分子や結晶の並び方と密接に関係し、分子設計の指針が確立されていないことがあります。私が所属する長谷川研究室では、希土類(レアアース)錯体の発光特性について研究しており、本研究室で開発したキラルな希土類錯体がTLを示すことを発見しています。本研究では、この錯体が結晶中で層状に積層したラメラ構造を形成することに着目し、結晶の劈開に伴う発光挙動を解析することで、希土類錯体におけるTL発現機構の解明に成功しました。さらに、この錯体に種々の置換基を導入し、その構造およびTL特性の比較から、これらのTL特性はフォトルミネッセンス特性と相関があることも見出しました。
本研究は、北里大学 長谷川真士 教授、公益財団法人高輝度光科学研究センター SPring-8 河口彰吾 博士との共同研究であり、JSPS科研費 ソフトクリスタル17H06374(新学術領域研究)、 動的エキシトン JP20H05832(学術変革領域研究(A))、山田科学振興財団および日本電子株式会社の支援によるものです。
