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NEWS(地球社会共生学部)

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2026.01.16

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【地球社会共生学部】<GSCニュース部レポート>樺島榮一郎教授にインタビュー メディア研究との出会いとこれから

ずらりと本が並ぶ教授室で、終始笑顔でインタビューに応じる樺島教授

2025年10月22日(水)、GSCニュース部* の川上菜さん、安生萌さん(ともに地球社会共生学部3年)が、地球社会共生学部でメディア分野を担当し、GSCニュース部を設立した樺島榮一郎教授にインタビューを行いました。今回はそのインタビュー記事をお届けします。

*GSCニュース部:地球社会共生学部の授業「ジャーナリズム取材演習」(担当教員:樺島榮一郎教授(地球社会共生学部))「ニュースライティング[英語講義]」(担当教員:池畑修平教授(地球社会共生学部))を履修した学生によって、より実践的な記事を書くために作られた組織です。

ずらりと本が並ぶ教授室で、終始笑顔でインタビューに応じる樺島教授

GSCニュース部レポート「樺島榮一郎教授にインタビュー メディア研究との出会いとこれから」

10月22日、地球社会共生学部でメディア分野を担当し、GSCニュース部を設立した樺島榮一郎教授にメディアを専攻した経緯や、今後の紙のメディアのあり方などの話を聞いた。普段はなかなか知ることができない、樺島教授の意外な一面にも触れることができた。

ーいつから、何がきっかけでメディアに興味を持つようになりましたか?

樺島教授:20代後半、大学の先輩の勧めで、メディア研究の大学院でコンピューター管理のアルバイトをしていました。ちょうどインターネットが普及する過渡期で、徐々にメディアに関心を抱くようになり、この大学院に入学しました。経済学の視点から、産業としての新聞・漫画・音楽などのメディアを考え、メディアの構造全体を説明する理論を研究していました。

ー今後、紙のメディアはどうなっていくと思いますか?

樺島教授:本は長期的な記録だから残ると思いますが、速報的なものはなくなる傾向だと思います。デジタルタトゥーは残ると言われていますが、何年か経つとウェブページが消滅していることも多く、結局のところ、長期的に過去を記録するものは物理的な媒体です。新聞や雑誌では、知りたい情報だけでなく、当時の他の記事や広告からその時代の雰囲気を知ることができ、それも重要です。昔の雑誌は情報の質が高く面白いので、最近はネットオークションでわざわざ買って読んでいます。

ー今後挑戦したいことはありますか?

樺島教授:インターネット言論の研究を本にしたいと思っています。ネット右翼がなぜリベラルに反感を持つのか、その背景を説明する理論を構築しました。インターネットは、思いついたときにそのまま書き込める「反応のメディア」です。これが保守の考えに合っているのです。今後は、表現の自由の研究も進めていきたいです。

ー樺島ゼミでは、どのような活動をしているのですか。

樺島教授:3年次前期は日本映画を主題とし、資料を集めてディベートを行い、レポートを作成します。後期は哲学書の輪読を行いつつ、興味に基づいてテーマを選び、ディベートを行い、レポートをまとめます。今年は「SNSは民主主義を良くするのか」「ポリティカル・コレクトネスと表現の自由」といった社会的なテーマを扱いました。

ー趣味を教えてください。

樺島教授:オートバイです。大学生の頃からずっと続いている趣味です。週末には奥多摩まで走りに行くことが多いです。音楽もサブスクで楽しんでいます。自分が学生の頃は、CDやレコードを買って音楽を聴いていて、雑誌に載っている海外の曲は聴けませんでした。今はどんな音楽でも聴けるのが嬉しく、昔の曲を聴き直すと細部の魅力に気付きます。自分のゼミに『ヒーリング音楽』について卒論を書いている学生がいて興味深かったです。

インタビューを通して、樺島教授とメディア研究の魅力を改めて感じることができた。樺島教授が昔のメディアを大切にしているように、私たちも昔の曲や雑誌を見直してみると、新たな気づきに出会えるだろう。(2025年12月28日(日) GSCニュース部 川上菜、安生萌)

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