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NEWS(日本文学科)

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2026.03.25

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組織名:日本文学科

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【日本文学科】タラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学、リュブリャーナ大学、ワルシャワ大学との協働授業を開催

日本文学科では、2024年度前期より、オンラインでウクライナのタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学人文教育学術院極東および東南アジア言語・文学科日本語専攻、スロベニアのリュブリャーナ大学文学部アジア研究学科日本研究専攻の教員・学生の皆さんと協働授業を行っています。

2025年度は、小松靖彦先生の担当する「日本文学演習Ⅱ[1]」をベースに、2回の協働授業が行われました。第1回は2025年10月26日(日)、第2回は2025年11月22日(土)。2回とも各大学から約10名の参加がありました。第2回には、ポーランドのワルシャワ大学東洋学部日本学科にも声をかけ、教員・大学院生の皆さんが参加しました。

今回は、キーウ国立大学の江川裕之先生、リュブリャーナ大学の守時なぎさ先生、小松先生の事前打ち合わせにより、日本の詩と短編小説を読み、意見を交換し合うことになりました。また、各大学の大学院生がティーチング・アシスタント(TA)となり、協働授業のテーマ決めや運営を行う形式としました。

第1回は、青山学院大学大学院生の藤本まどかさんと韓珉熙(ハンミンヒー)さんがTAのリーダーを務め、詩は中原中也「秋の日」と谷川俊太郎「秋」、短編小説は村上春樹「パン屋襲撃」。2編の詩に表れた死生観や、村上の短編小説の非現実性などについて、7グループに分かれて意見交換をしました。秋という季節のさびしさの感じ方の共通点と違いが浮かび上がりました。

第2回は、キーウ国立大学大学院生のルーチ・オレクシーさん、ベズベルハ・カリーナさん、フェティセンコ・オレーナさんがTAのリーダーを務めました。テーマは、各文化における、冬に関する民謡・童謡・童話で、学生は一つの作品を選び発表。TAミーティングの結果、発表は、議論を深めるために、冬から連想されるもの、自国の冬のイメージ・シンボル、冬の伝統行事や祭も取り上げることとしました。スラブ文化圏での、精霊信仰と関わる冬の伝統行事の重要性と、それにまつわる豊かな歌の文化を学ぶ機会となりました。

キーウに空爆があった場合には協働授業を中断することを、教員間で申し合わせていました。2回とも無事終えることができました。しかし、第1回と第2回の授業の間にも空爆は行われています。ウクライナの学生の皆さんが、一日も早く安心して学べる日が来ることを願っています。