2024年11月25日（月）、「第55回記念明治神宮野球大会 大学の部」の決勝戦が行われ、青山学院大学（東都大学）が7対3で勝利し、明治神宮大会初優勝を飾りました。また、東都大学野球春季・秋季リーグ戦、全日本大学野球選手権大会での優勝とあわせて、史上5校目となる大学4冠を達成しました。

昨年も東都大学野球春季・秋季リーグ戦、全日本大学野球選手権大会を制して明治神宮野球大会に臨みましたが、決勝で敗れ、惜しくも大学4冠にあと一歩届きませんでした。当時の先輩たちからの思いも受けて、昨年のリベンジを誓い挑みました。

「プロ野球ドラフト会議2024」でともに1位指名を受けた主将の佐々木泰選手（コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科4年）、西川史礁選手（法学部 法学科4年）、さらに、二人とともにレギュラーシーズンのクリーンナップである小田康一郎選手（文学部 史学科3年）を怪我で欠き、スターティングメンバーに4年生が不在の中で迎えた今大会の決勝。

初回から南野倫平選手（総合文化政策学部 総合文化政策学科2年）がヒット、その後の打者でも連続四球で満塁にすると、中田達也選手（社会情報学部 社会情報学科3年）が満塁ホームランを放ち、一気に4点の先制点をあげました。1回裏では先発の中西聖輝選手（コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科3年）が二死から連打でピンチを招くと、パスボールの間に1失点。しかしその後のピンチは切り抜け、最小失点に抑えました。

3回で初谷健心選手（総合文化政策学部 総合文化政策学科3年）が四球で出塁すると、青山達史選手（コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科1年）がセンターへのタイムリースリーベースを放ち、さらに渡部海選手（コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科2年）の犠牲フライでリードを6対1に広げます。さらに4回では中西聖輝選手、藤原夏暉選手（法学部 法学科3年）が相手のエラーの間に出塁、追加点をあげ、7対1に。その後、出塁を許す場面があるも、中西聖輝選手の好投で無失点に抑えました。8回では相手にタイムリーヒットを許すも、森澤拓海選手（法学部 法学科1年）の好プレーもあり最小失点で切り抜け、7対2とし、続く9回で守護神の鈴木泰成選手（社会情報学部 社会情報学科2年）が1失点するも、逃げ切りゲームセット。

青山学院大学が7対3で勝利し、明治神宮大会初優勝に輝き、そして本学初となる大学4冠を達成しました。

佐々木 泰主将

■チームの絆と仲間への感謝
「この一年間で、より絆やチーム力が深まりました。最後の試合では、なんとか4年生全員が出場することができ、史礁（西川史礁選手）が打席に立つ姿を見られて本当に嬉しかったです。彼がいたからこそ、ここまで来られたと感じています。仲間がいて本当に良かったと思います」

「昨年のチームも強さがありましたが、今年のチームにはまた違う強さがありました。昨年は（2023年度東都大学野球秋季リーグ戦でギリギリ優勝することができず）悔しさをバネに新チームが始動しましたが、今年は（惜しくも4冠は達成できなかったが、それでも3冠を達成して）勝利の喜びから始まる新チームで、別の難しさがありました。その中で、全員が自分の役割を全うし、4冠を達成できたことを誇りに思います。プレッシャーに負けずに戦い抜いた仲間たちに心から感謝しています」

■困難を乗り越えて
「自分自身のことを考えながら、チーム全体のことも考えるのは正直大変でした。でも、みんなで支え合うことで乗り越えられました。春のリーグ戦ではチームが3連敗し、優勝が遠のいたと感じたこともありました。自分が打てず、チームも勝てない中でモチベーションを保つのが苦しかったですが、一人ひとりが役割を果たし続けた結果が4冠につながりました」

■プロでの挑戦に向けて
「青学で培った力は、これからのプロでの挑戦にも生きてくると思います。ただ、最後の試合に自分が出場できなかったことには悔いが残ります。この経験を糧に、プロの舞台でも全力で頑張りたいです」

■応援してくださった皆さまへ
「毎試合、試合会場に足を運んでいただいた応援団の皆さま、本当にありがとうございました。目標はリーグ10連覇です。これからは後輩たちが頑張ってくれると思いますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いします」

中田達也選手

初回ライトスタンドへ満塁弾を放つ

「4年生を日本一の男にするという気持ちで打席に立ちました。一瞬入ってないのかと思ったんですけど、入ってよかったです。（決勝での満塁弾は史上初、昨年も怪我の中島選手の替わりに出場し活躍したことを受けて）自分で言うのもなんですけど、持ってるなと思います」と胸を張りました。

中西聖輝投手

8回を投げて11奪三振、ヒット5本、2失点の好投

「このチームで4冠を達成できてうれしいです。4年生を日本一にという気持ちで、全力で臨みました」と振り返りました。
今後に向けては「初回と最後の方に点を取られるというところで自分の甘さを感じました。次は僕たちが主役になって、また4冠を達成したいです」と話しました。

第55回記念明治神宮野球大会 大学の部　結果

■準々決勝　11月22日（金）明治神宮野球場　青山学院大学　2 - 1　福岡大学
■準決勝　11月24日（日）明治神宮野球場　青山学院大学　5 - 4（サヨナラ勝ち）　天理大学
■決勝　11月25日（月）明治神宮野球場　青山学院大学　7 - 3　創価大学