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NEWS(ジェンダー研究センター)

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2026.02.27

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【ジェンダー研究センター】ジェンダーと表現「ウクライナのろうけつ染め卵 プィーサンカ ワークショップ」を開催

2月21日(土)、青山学院宗教センターとジェンダー研究センター共催によるワークショップを短大北校舎1階 版画室にて開催しました。講師に伝統工芸作家・ウクライナ文化センター理事長のテチャーナ・ソロツカ氏をお迎えし、ウクライナ工芸作家・池間恵子氏のサポートのもと、11名の社会人参加者、8名の小学生参加者と付き添いの方、あわせて27名がウクライナの伝統文化であるプィーサンカについて学びました。

初めに本学国際マネジメント研究科宗教主任で、ジェンダー研究センターの運営委員である島田由紀教授(国際マネジメント研究科)から、新約聖書・ルカによる福音書をもとにイースターの意味についてお話があり、いのちと平和を祈る祈祷が行われました。

続いてソロツカ氏から、日本で暮らして25年になること、ソビエト連邦下のウクライナでは触れることができなかったプィーサンカを日本に来てから知り、学び、人々に広めているというお話がありました。ウクライナでは10世紀にキリスト教が伝来する前からお守りとしてプィーサンカを作り、贈りあってきた習慣があり、第二次世界大戦後にアメリカ、カナダに移住したウクライナ人によって広まったそうです。

プィーサンカは卵の殻の表面に溶かした蜜蝋でパターンを描き、染料で染めていくものです。伝統的な方法はろうそくの火で蜜蝋を溶かしますが、学内では直火が使えないため電気の道具を用いました。今回の制作は卵の表面を48の三角形に分割するデザインで、池間氏から、伝統的なこの分割数にはさまざまな解釈があるという説明がありました。卵には分割線があらかじめ下描きされており、参加者は初めて使う道具、卵を持つ手の動きに慣れるまで、こわごわと線をなぞっていきました。その後、2本の線が交差する点を中心に花びらをイメージする形を描くのですが、その頃になるとだいぶ慣れてきて、また各自の工夫を加えていく余裕も生まれました。

パターンを描き終えた後、染料で着色していきます。ソロツカ氏は色の組み合わせをアドバイスしたり、イメージに近づけるため複数の色を染め重ねる提案をされたりと、参加者の希望にきめ細かく対応しました。最後に講師たちがヒーターを使って蜜蝋を溶かすと、黒っぽく着色されている蜜蝋の下から鮮やかな色が表れます。ろうけつ染めの原理を知っていたり、プィーサンカづくりを体験した者ですらワクワクしますが、初めての参加者にとっては驚きの瞬間です。順番に一つひとつの作品ができあがっていきましたが、そのたびに歓声が上がりました。同じ分割パターンであっても、花びらの描き方の違いや配色の妙によって、一人ひとりの感性の違いが感じられる作品が揃いました。最後に作品を手にした皆さんが、ソロツカ氏を囲んで記念撮影してワークショップを終えました。

参加者のアンケートには、「成り立ちやウクライナの歴史も聞けたのが良かった」「大人も子どもも一緒に体験できた。異文化に触れることができた。先生方のサポートが素晴らしかった」「先生方がこまめに声をかけてくださり、質問しやすかったりと、サポートしていただけた」「みんなのペースでのびのびできて楽しかった。他の受講者の方の制作も見ることができてとても刺激を受けた」「春のイースター前に、季節行事にぴったりで良かった。お守りの意味があるプィーサンカ。体験後も大切に飾ろうと思う」といった感想がありました。

ジェンダー研究センターでは、来年度もさまざまなワークショップを企画してまいります。皆さまのご参加をお待ちしております。