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大学附置教育研究施設等 2025年度 活動報告

研究所・センター 所長・センター長
アカデミックライティングセンターAWC 升本 潔(地球社会共生学部 教授)
情報メディアセンター AIM 宮治 裕(社会情報学部 教授)
環境安全センター 鈴木 正(理工学部 教授)
シビックエンゲージメントセンター 河見 誠(コミュニティ人間科学部 教授)
青山学院史研究所 小林 和幸(文学部 教授)
スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター 西本 あづさ(文学部 教授)
研究所・センター 所長・センター長
アカデミックライティングセンターAWC 升本 潔(地球社会共生学部 教授)
情報メディアセンター AIM 宮治 裕(社会情報学部 教授)
環境安全センター 鈴木 正(理工学部 教授)
シビックエンゲージメントセンター 河見 誠(コミュニティ人間科学部 教授)
青山学院史研究所 小林 和幸(文学部 教授)
スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター 西本 あづさ(文学部 教授)
アカデミックライティングセンター AWC
Academic Writing Center
【副センター長】 升本 潔 (地球社会共生学部 教授)

 アカデミックライティングセンター(AWC)は、アカデミックライティングに係る指導及び教育を実施することにより、学生のコミュニケーション能力、論理的思考力及び日本語、英語その他の言語によるアカデミックライティング能力の育成及び向上を支援し、アカデミックマナー及びアカデミックリテラシーを有する学生の育成に資することを目的として2017年に創設されました。学生の個別支援を担うチューターは、本学の修士課程・博士課程に在籍する大学院生です。AWC専任教員によるライティング支援方法に関する研修を受講し、チューターとしての研鑽を重ねながら、青山キャンパス及び相模原キャンパスにおいてライティングの相談に応じています。
 またAWCでは、アカデミックライティングの支援・教育に関する研究も精力的に進めています。AWCの紀要である「ライティング研究」は、ライティング指導などに関する総合的な研究誌を目指して2022年3月に創刊されました。まだまだ歴史の浅い組織ですが、今後の一層の発展に向けて日々の活動に鋭意取り組んでいます。

情報メディアセンター AIM
Aoyama Gakuin University Institute of Information and Media
【 所 長 】 宮治 裕 (社会情報学部 教授)

 情報メディアセンターは、本学および学院の各設置学校の教育研究高度化にむけて情報環境の充実を図り、教育・研究システムを運営・サービス提供し、ICT活用教育の支援・普及および情報基礎教育、情報科学分野の調査・研究を行う機関です。
 具体的な業務としては、利用者の要望や情報技術の動向を踏まえて、学内ネットワーク、PC教室、授業支援システムを含む様々な施設設備・システムの企画、設計、導入から利用支援サービスを含む運用全般を担っています。また、AOYAMA-Mail、ソフトウェアライセンス提供、Web会議ソフトウェア契約・提供など、様々なサービスを提供しています。これらの利用に関する問い合わせは、サポートラウンジにて受け付け対応しています。また、本学の情報教育の基礎を担うIT講習会の運営、ネットワークやアプリケーションに関する本センター主催の講習会も行っています。

環境安全センター
Environmental Safety Management Center
【 所 長 】 鈴木 正 (理工学部 教授)

 環境安全センターは、大学附置の教育研究施設として2017年4月相模原キャンパスに設置されました。本センターは、教育研究活動(遺伝子組換え・放射線を除く)にともなって生じる環境汚染の防止、近隣住民の生活環境の保全、実験研究時における学生・教職員の健康および安全の確保を目的としています。具体的活動としては、実験廃棄物の適正処理と廃棄方法の指導、各種法令に基づく環境測定の実施と評価、環境や人体に影響を及ぼす有害性の高い物質の取り扱いルールや管理体制の制定、安全マニュアルの作成や研究室に新規配属された学生に対しての安全講習会、日常的な安全指導を行っています。本センターには資格を取得した専門知識を持つ助手が在籍しております。本学独自に作成した安全マニュアルや実験室の状況を示すオリジナルピクトサインは学外関係者からも高く評価されています。

シビックエンゲージメントセンター
Aoyama Gakuin University Civic Engagement Center
【 センター長 】 河見 誠 (コミュニティ人間科学部 教授)

 シビックエンゲージメントセンターは2016年に設立されたボランティアセンターを改組して2022年度にスタートしてから4年になりました。改組に伴いセンターの活動内容は、「未来の国際社会及び地域社会を創造する」という社会への能動的働きかけを含めることになりました。そしてその目的は、活動実践それ自体に留まるものではなく、「市民」として、かつ「サーバント・リーダー」として成長するように学生、活動参加者を支援することにあります。
 そのような経緯に基づいて、センターの活動は大きく三分野に分けることができます。①「ボランティア支援・育成」。②サーバント・リーダー育成を授業の中で具体化していく「サービス・ラーニング」関連科目の実施・支援。③シビックエンゲージメント(市民協働)を体現する、自治体や様々な団体・組織との「市民協働プロジェクト」。そしてセンターは④幼稚園から大学まで青山学院全体に開かれた市民協働の働きを担う立場にもあります。
 2025年度、センターは①自由で自発的なボランティア活動のサポートを基本にしつつ、啓発的プログラムを企画し、ソーシャルビジネス・企業による社会貢献に関する学びや、プロボノに触れる機会等も組み込むことに着手しました。②サービス・ラーニング関連科目の充実、特に相模原キャンパスの科目を組み直して、青山キャンパス開講科目と合わせたトータルな科目群として位置づけることに取り組みました。③センターが主導する市民協働プロジェクトを継続展開しました(渋谷区での笹塚プロジェクト、相模原市での藤野プロジェクト、中央区地域活性化プロジェクト「わかば」、ワインプロジェクト)。④そして、学院内各設置学校の教職員有志によるボランティア実践(「青山学院有志×宮古プロジェクト」の自主活動)をプラットフォームとして支える働きに着手しました。
 社会貢献は現在、そのあり方を大きく変えていきつつあります。「支援」と共に「協働」というスタンスが、今後益々重要になってくるでしょう。本センターは、様々な社会・地域主体や当事者との「協働」、青山学院内の「協働」、そしてセンター活動間の「協働」も意識しながら、進んでいきたいと願っています。

青山学院史研究所
Aoyama Gakuin Historical Research Institute
【 所 長 】 小林 和幸 (文学部 教授)

 青山学院史研究所は、青山学院が収集・所蔵する歴史資料を分析・検討し、近代日本社会において青山学院が果たした歴史的役割を広く研究することにより、ひいては近代日本へのキリスト教文化の影響を考察し、教育史、思想史、近現代史の発展に寄与することを目指しています 。あわせて、本学院の建学の精神と歴史的な位置付けを客観的に明らかにし、青山学院大学ならびに各設置学校における自校史教育の展開支援と高度化を担うことを目的としています。
 2025年度は、青山学院ミュージアム開館・『青山学院一五〇年史』完結記念シンポジウム「『青山学院一五〇年史』の成果と日本近現代史研究」を2025年11月15日に青山学院ミュージアムと共催にて開催しました。本シンポジウムは、『青山学院一五〇年史』の編纂経緯や編纂に伴う近代史研究の成果につき青山学院史研究所の所員が報告し、他大学の年史編纂関係者・日本近現代史研究者をコメンテーターとしてお招きし、シンポジウムを通じて、青山学院における年史編纂の日本近現代史研究への貢献や今後の課題を明らかにすることを目的としました。活発な議論を通じて、今後の青山学院の歴史に関する研究やミュージアムの展示の充実に向けて多くの示唆を得ました。このシンポジウムの詳細は、『青山学院 近現代史研究』第2号に報告しています。

 また、2025年5月に開館した「青山学院ミュージアム」での展示ガイド企画などを行ったほか、特別展「記録のなかの青山学院―青山学院の歴史編纂―」の展示資料の選定やキャプション作成などを、ミュージアム事務室と協同して取り組みました。
 教育では、青山学院大学の歴史に関する授業を所員が担当しました。今後も、青山学院に関する研究を進めると共に、青山学院ミュージアムの運営をミュージアム事務室と共に担い、博物館学芸員の教育なども推進してまいります。

スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター
Schoonmaker Memorial Center for Gender Studies
【 センター長 】 西本 あづさ (文学部 教授)

 2021年4月に開設された当センターは、2025年度でちょうど5年目を迎えました。明治期に青山学院の源流の一つである女子小学校を創設したドーラ・E・スクーンメーカー宣教師にちなんで名づけられたセンターです。青山学院女子短期大学で蓄積されてきたジェンダー研究を受け継ぎ、青山学院の女子教育の伝統を新たな時代に継承するとともに、さらなるジェンダー研究・教育の発展を通じて、青山学院及び社会におけるジェンダー平等と性の多様性の尊重を推進することを目的としています。2025年度も「研究」「教育」「社会貢献」の3本柱からなる活動を展開しました。

 「研究」部門では、前年度から継続の研究プロジェクト「戦後沖縄に生きる女性たちのまなざし─ジェンダー、エスニシティ、アイデンティティ」が完成年度を迎えるとともに、2025年度から新たに計3件のプロジェクトがスタートしました。内訳としては、指定型プロジェクト「青山学院における女子教育の検証─オーラルヒストリー・プロジェクトⅢ─」と「青山学院及び社会におけるジェンダー平等及び性の多様性への貢献を目的とした包括的ジェンダー研究」、公募型プロジェクト「開発途上国における女性の労働実態─ペルー・モロッコ・ネパールの事例より」になります。さらに、2024年度に完結したプロジェクトによる翻訳書の出版記念講演会「アメリカ帝国主義のキリスト教に抵抗して─戦争・性暴力サバイバーの視点から」や、シンポジウム「〈やまとフェミニズム〉を解体する─私たちのフェミニズムが人種主義・民族主義・植民地主義と決別するために」ほかを開催、年度末には第5号となる年報を発行しました。

 「教育」部門では、2025年度も、性的同意の大切さを知ってもらおうと学生の協力を得てセンターで作成した性的同意ハンドブック『探検しよう!私とあなたの気持ちを守るには』を、入学式で新入生全員に配布しました。また、前期には学内で開講されているジェンダー関連科目をリスト化して紹介する取り組み、後期には青山スタンダード科目「いのち・女性・社会」を提供しました。そのほか、プライド月間(6月)に続く前期末に、文学を通じてジェンダーやセクシュアリティについて考える「クィア・ライブラリー・ウィ―クス」のワークショップ、後期には、LGBTQ+のメンタルケア/ヘルスケアをめぐる専門家による講演会や、渋谷区インクルーシブシティ推進課との共催による映画『ブルーボーイ事件』の試写会など、さまざまな学生・教職員向け(一部学生のみ)の講座・イベントを開催しました。センターのライブラリーには、ジェンダーやセクシュアリティ関連を中心に1,200冊を超える蔵書があり、開室時間帯に閲覧できるほか、在学生や教職員への貸し出しも行っています。

 「社会貢献」部門では、ジェンダー平等、男女共生社会の実現に向けたエンパワーメント・プログラムとして、生涯教育の取り組みを推進してきました。表現することは人間の自己意識の根幹に関わる、表現することや表現されたものに触れることは精神のエンパワーメントにつながる、との考えにもとづき、青山アカデメイアで講座「ジェンダーと表現」と題して、「版画」と「織」のワークショップを開講しました。7月にはセンター併設のギャラリーにて、同ワークショップの作品展を開催しました。後期には青山学院大学公開講座に「ジェンダーと社会」と題するオムニバス講座を提供しました。なお、ギャラリーでは、特定の部門の活動に限定することなく、毎年多くの企画展示を行っていますので、是非、多くの皆さまに足を運んでいただければと思います。ここで挙げきれなかった当センターの活動内容については、下記のリンクからセンターのウェブサイトや年報の活動報告をどうぞご覧ください。

 ジェンダーの視点はわたしたちの生のあらゆる側面にかかわり、あらゆる学問分野にまたがりますので、学内外の知を学際的に結集し、多様な立場と専門分野を持つ人びとが協働することによって、多様性に開かれた未来を共に創っていくことが大切だと考えます。一人ひとりが生き生きと能力を発揮し自己を表現できる社会を想像/創造するために、当センターが有意義な活動を展開していくことができるよう、引き続き多くの皆さまのご助力をいただけますようよろしくお願いいたします。