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履修モデル・主要科目の特長

履修モデル・主要科目の特長

文学研究科比較芸術学専攻の履修モデルと主要科目の特長をご紹介いたします。

履修モデル

※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

主要科目の特長

美術領域
科目名 特長
日本・東洋美術史(1)演習Ⅰ この演習では、1)受講者の研究発表と、2)古美術に関わる文献史料の輪読を柱にして進めてゆきたい。1)については、各自の関心のあるテーマをパワーポイントを用い、限られた時間で最大限に内容を伝えることのスキルアップを目指したい。あわせて、その際に用意すべきHandout(配布資料)の作り方についても細かく指導をしてゆきたい。2)については、受講者の顔ぶれを見て、文献を選定し、できるだけ原本の影印(写真版)を用いての輪読を行う。この輪読を通じ、古美術に関する古書古文書の解読技術の向上を実践のなかで身に付けることをめざしたい。
日本・東洋美術史研究(2)研究Ⅰ この授業では、中世から近世にかけての日本絵画の領域の中から、受講者の研究に即した絵画資料を選び、絵画資料にまつわる絵師や公家・武家の日記、画論書、外国語文献などのテキストを輪読・翻訳する形ですすめる。造形に表れた同時代の共通認識や享受、批評の在り方を絵画資料と照らし合わせながら議論し、くずし字や漢文、英文の読解力を養うと共に、作品研究における深い洞察力を身につけることを目的とする。
西洋美術史(1)研究Ⅰ テーマ「形象の否定・抽象と表象不可能性――現代と過去との弁証法的共振」 この講義では、過去と現在が閃光のごとく遭遇する星座としてイメージを捉えるヴァルター・ベンヤミンの思想をふまえつつ、現代美術と様々な過去の時代のイメージとが共振し合う複数の事例を取り上げ、関連文献の読解とディスカッションを通じて、イメージのアナクロニズムについて考察する。キリスト教における不可視の神性と、歴史の闇(戦争、ホロコースト、カタストロフ…)の表象という二つの視座から、イメージの可能性と限界について省察する。合わせて学生各自の関心に基づく発表の機会も設け、研究を深化していく。
西洋美術史(2)演習Ⅰ この演習では、美術史学で培われてきたさまざまな方法論や、近現代美術史の最新の研究動向に関する外国語文献を精読し、受講者全員で議論する。芸術の社会史的アプローチ、芸術制作における創造と破壊など、講読する文献のテーマは受講者の興味関心によって決定する。外国語文献の正確な理解と翻訳能力を養うとともに、資料を批判的に読解する姿勢を身につけることを目標とする。
音楽領域
科目名 特長
日本・東洋音楽史研究Ⅰ 日本および東洋の各民族が長い歴史のもとに培ってきた多彩な音楽を、それぞれの文化的脈絡のみならず、当該社会における機能や階層との関係などの社会的脈略をも含めてとらえることによって、各民族の音楽文化のあり方、ひいては音楽概念そのものについて考察する。また、具体的な個々の事象を多様な視点と自由な発想のもとに検証することで、さまざまな研究課題へのアプローチ法をも探究する。
西洋音楽史(1)演習Ⅰ 古典古代から中世ルネサンスにかけての西洋音楽を研究するにあたっての実践力の習得を目標とする。当時の記譜法による楽譜の解読・史料批判と校訂譜・校訂報告書作成、音楽理論書原典やその他の歴史史料の読解といった作業を通じて、専門的技能の向上をめざす。同時に、研究成果を公表する力、すなわち、史料を正当かつ効果的に活用して、研究成果を正確かつ適切な日本語で表現した説得力のある論文を仕上げる能力も養う。
西洋音楽史(2)研究Ⅰ ヨーロッパの18世紀後半から19世紀前半における、古典派・前期ロマン派と呼ばれる時代の音楽について、その作品が生まれた政治的・社会的・文化的背景を踏まえつつ、広範な視座を獲得することを目標とする。ウィーン古典派とその流れを汲むドイツ語圏の音楽を中心に据えるが、学生の興味に応じ、同時代のフランス、イタリアなどの動向も視野に入れる。王政から革命期、その反動期を通じて、音楽家たちは時代の趨勢をいかに表現手段の中に組み込んだかを考察する。
演劇映像領域
科目名 特長
日本芸能論研究Ⅰ 日本の近世から明治・大正期に至るまでの「芸能」の諸相を見据え、日本芸能史の諸問題を追究する。具体的には、歌舞伎台帳・役者評判記・劇書・浄瑠璃本等の歌舞伎・人形浄瑠璃の諸資料や、明治期の公文書・戯曲等を精読する。資料によっては原典を用い、くずし字を解読する。以上により資料調査・収集の技術を身につけ、資料の読解力を高め、諸問題を発見・考察する力を高めることを目指す。
西洋演劇論研究I 西洋演劇の研究に必要な視点と方法論の修得をめざす。まずシェイクスピアやボーマルシェなどの古典戯曲と演劇理論の講読を通して、劇作術の理解を深める。そのうえで俳優術や演出術を含む上演にまで視野を広げる。具体的には現存する資料を手がかりに、複数の人々の協働が生み出す演劇作品の生成過程をとらえ、消え去った上演を複合的に再構成する方法を身につける。
映像文化論(1)演習Ⅰ 映画作家の「演出」について研究する。映画史上の重要な作家の作品を取り上げ、その「演出」を分析し、議論する。関連する文献を読む。ロベール・ブレッソン、小津安二郎、エドワード・ヤン、黒沢清など。とりわけ、俳優との共同作業がどのようになされたかに注目する。あわせて、カメラを用いた撮影実習もおこない、「演出」についての学びを実地で検証する。
映像文化論(2)研究Ⅰ クィア・シネマ研究を取り上げる。これまで日本語で出版されてきたさまざまな文献を中心に読み進め、クィア・シネマ研究の基礎を検討する。さらに、古典映画がどのようにクィアな視点から再解釈されてきたのかに注目し、ディスカッションを通して理解を深める。映画を実際に鑑賞し、文献を精読することを通じて映画の読み方を学び、既存の映画がどのように新たな視点から見直されてきたのかを、実践的に考える。