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公共・地域マネジメント専攻

公共・地域マネジメント専攻

これまで経済学は主に「市場」の役割と「政府」の役割という二元的視点から政策を考えようとしてきました。しかしながら、高度化・グローバル化する現代社会では、「市場」と「政府」という枠組みでは対処できない問題が増加し、それらを解決するためには、単純に市場・政府の役割分担という考え方だけでなく、行政機構に民間企業の経営手法を取り入れる、逆に民間営利活動に公共性をもたせるためのインセンティブを付与する、あるいは地域・コミュニティの役割を再活性化させる等、様々な制度設計の可能性を検討する必要がでてきました。今日的な地方財政の破綻、中心市街地の空洞化、地球環境問題等の新しい諸問題に対しては、これまでの枠組みを超えた視点からの制度設計が有効であると考えられます。こうした背景から、経済学に基礎を置きながら、「公共」と「地域・コミュニティ」の視点を重視した研究・教育を行うことを目的にしたのが「公共・地域マネジメント専攻」です。公共・地域マネジメント専攻では、社会イノベーションの必要性に対応し、経済学の知見のもと、新しい公共社会を実現するために、時代に即した経済システムをデザインし、政府や地域・コミュニティのマネジメントを提案していきます。同時に、管理・評価できる「政策立案エキスパート」「地域開発エキスパート」「非営利組織マネジメント」などの専門職業人、研究者の育成をめざしています。