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研究科長あいさつ

教育人間科学研究科長 小田 光宏の写真

教育人間科学研究科長
小田 光宏 [Mitsuhiro Oda]

教育人間科学研究科は、教育人間科学部と同じく、2009年4月に発足しました。それ以前は、文学研究科教育学専攻・心理学専攻として存在し、その2専攻が独立して新研究科となりました。したがって、新しい研究科とは言うものの、そこに至るまでの長い伝統を引き継ぐ組織と体制による活動を展開しています。

現在の重点課題は、大きく二つとなります。一つは、博士前期課程(修士課程)における、高度専門職業人の養成との関係を意識した取り組みです。教育人間科学研究科は、いわゆる「専門職大学院」ではありません。しかし、教育学ならびに心理学の領域に関係する専門職業人の育成をも視野に入れて、教育課程の充実と指導に力を注いでおり、さらに、改善を進めます。言い換えれば、大学や研究機関での研究者を目指す方ばかりではなく、高度な専門性を持って職業生活に入ることを考える方や、大学院での研究を職業面でのキャリアアップや職業的専門性の向上に繋げることを考えている方への教育を重視していることになります。もちろん、一市民として、何らかの社会貢献を目指して高度な研究活動を進めたいと考える方への機会提供へも配慮しています。

もう一つは、博士後期課程(博士課程)におけるコースワーク(体系的な教育課程)の導入です。かつて博士後期課程の授業と言うと、指導教員による研究指導が基本でした。いや、それだけと言ってもよく、単位修得の対象となるような科目はありませんでした。しかし、博士の学位取得に向けた「道のり」を意識し、かつ、実質的なものにするために、今後は、教育学・心理学の各専攻の特性に基づいて、履修科目の開設が予定されています。こうした取り組みにより、博士の学位(課程博士)の獲得への支援体制を、さらに充実したものとすることを目指しています。

なお、博士後期課程はもとより、博士前期課程においても、「大学院での学び」の主体は学生個人による研究活動です。「この研究科では、何を教えてくれますか?」という質問をいただくことがときおりありますが、回答することは相当に困難です。むしろ、「こうしたことを研究したいが、この研究科では、どのようなサポートが行われますか?」と尋ねられれば、すぐさまお答えできるでしょう。教員の役割は、学生の研究を支えることに尽きます。コースワークを学びつつ、それぞれの問題意識に基づく研究テーマを、指導教員ならびに関係教員の助言を得て追究していくのが、大学院生活の姿でしょう。もちろん、研究課題や研究方法の確立と向上に関しては、各専攻の教育課程において,様々な支援を的確に行います。

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