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学部概要

MESSAGE 学部長メッセージ

「複眼の思考」をもって 人間の本質に迫る

文学部の学びの核になる「人文知」の根幹には、人間のもっとも基本的な活動の一つであるコミュニケーションがあります。それは一般に考えられるジェスチャーや会話などにとどまらず、自然・社会観察をはじめ、文学や絵画、音楽、演劇、映像といった五感を駆使した文化的表現のすべてを対象とするコミュニケーションの学びです。

この学問を学ぶ上で欠かせないのが「人間とはいったい何なのか」という問いを持ち続けることです。人間の本質に迫るために、自分の身の回りの生活や文化を見つめ直し、時代・地域が異なる人々の歴史や思想、宗教についてテクストの精読を通じて理解していきます。読み継がれてきた文書・資料にふれ、現代と比較することで、私たちの社会や生き方に関する考察を深められるのです。

今、AI(人工知能)やデータサイエンスといった技術革新が進み、激動の時代を迎えています。多くの情報が氾濫し、目移りしやすい時代だからこそ、本当に自分に必要なものを見極めることが肝心です。人文知を学んだ体験と多様な知見によって培われた、情報を正確に読み取る「複眼の思考」は、卒業後の長い人生において欠かせない道標となるでしょう。

人間とは?自分とは?生きる限り向き合わなければならない問いに新しい答えを提示するには、強靭で柔軟な知性や鋭い観察力、巡らせた思考を相手に訴えかける表現力が欠かせません。これらを本学部で4年間かけて習得すれば、既成概念にとらわれない豊かな未来が広がっていきます。

——文学部 学部長
伊達 直之 [Date Naoyuki]

ABOUT US 文学部について

文学部の理念

社会の高度化、情報化、国際化が進む一方で、人間の生存の危機を生み出している現実がある。人間存在の重みそのものが問われている今日にあって、キリスト教信仰に基づく本学の文学部の果たすべき役割は大きい。

文学部は現在5学科制の下に、文学、言語学、哲学、歴史学、芸術学、社会学などの学問分野を擁している。これら諸分野の存在は、学際研究の可能性を大きく広げ、人間と文化の本質を究明するための多様なアプローチを可能にしている。そして文学部の特徴は、学問的課題の探求が外国語教育を含めた豊富なカリキュラム、少人数制ゼミナール、実習などによって行われることにある。

世界の現実は、自国の文化理解と豊かな国際理解とが深く関わり合っていることを私たちに教えている。それは、世界の人々との多面的な結びつきが私たちの生活を支えているからにほかならない。人間の社会的連帯と人類的視野をもった人間の形成をめざす大学教育の目的もこの点に関わっている。大学共同体において、文学部こそが、人間そのもの、人間の多様な営みをトータルに理解するための学問研究と教育に携わっているのである。

教育研究上の目的

文学部は、「人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究」を行うという大学の理念のもと、歴史ある人文学の成果を共通の知的基盤として、文学部を構成する5学科それぞれの専門性に立脚した目標を設定している。各学科は、その学問領域の特徴を基礎とし、学生一人一人が人間と文化の多様な営みを理解すること、そのための資質を形成することを教育の目的とする。

青山学院の歴史を受け継ぐ学部

1949年、学制改革による本学の誕生と同時に、文学部は基督教学科と英米文学科の2学科で発足しました。しかし、それはまったくの白地に絵が描かれたというのではありません。1883(明治16)年、青山の地に東京英和学校が開かれ、また1904年に青山学院となって神学部が開設されています。その後に専門部などが開設されましたが、青山学院はつねに、キリスト教教育と英語教育を学院全体の教育の基礎としていました。大学の発足にあたり、上記の2学科によって文学部が発足したのも、長い歴史と伝統を考えれば当然のことといえましょう。その後、文学部は次第に学科を増設し、現在の5学科体制に至っています。

人文科学研究所

文学部では、各学科の教育と研究を、よりグローバルに、また学際的・有機的に運用する組織として、2019 年4月に文学部附置人文科学研究所を設立しました。学部設立以来の国際的な方向性を強め、学際的な研究を生み出すことを目標としています。教員間の学術活動のみならず、学生に対しても、学科、研究科の枠を越えた教育的な体験と、学際的な研究を支援する場を提供してゆきたいと考えています。

『文学部附置人文科学研究所報告』


第1号(2019年)
文学部附置人文科学研究所の設立と2019年度の活動について 日本文学科 教授 佐伯眞一

文学部附置人文科学研究所の設立と2019年度の活動について(PDF)

第2号(2020年)
シンポジウム記録「東西の聖なるもの―比較文化論を拓く―」(2019.12.21) 日本文学科 教授 佐伯眞一・他

The Modernist Studies in Asia Network(MSIA) 第二回国際学会 Modernism and Multiple Temporalitiesの企画・開催・運営に関する研究プロジェクト報告書 英米文学科 准教授 秦 邦生
文学部附置研究「公共空間における〈短文のジャンル〉」の活動報告 フランス文学科 教授 France DHORNE
研究プロジェクト「動詞とその項 ―英語とフランス語の格構造を中心に―」報告書 フランス文学科 教授 尾形 こづえ
「現代詩人ケネス・レクスロスの日米に亙る文学活動についての基礎的研究」の研究状況についての報告 日本文学科 教授 小松靖彦
「雑誌を用いた日本現代史研究」について 史学科 准教授 小宮 京