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学びの特色とカリキュラム

CURRICULUM 学びの特色とカリキュラム

学びの特色

英米文学科は、「英語の青山」を体現する伝統ある学科です。能力別、少人数制の授業で、1・2年次より英語の4技能を徹底的に磨きます。同時に、英語圏の文学、歴史、思想、言語について学び、語学のみならず幅広い知識を身につけ、人間や文化の本質の理解を深める授業を数多く配置しています。多くの教員免許状取得者を輩出しています。

6つの専門分野の学際的研究を通じて、世界で活躍できる人間を育成します。

多数の外国人教員を含む教授陣を持つ英米文学科は、高い水準と充実したカリキュラム構成を誇りとし、英語の実際的運用力を向上させるさまざまな科目も配置し、「英語の青山」を代表する学科であると自負しています。
英米文学科では、学生一人ひとりが自らの英語力を磨き、その技能を用いて幅広い分野で活躍できるように、独自に開発したIntegrated English(IE) Programによって1・2年次のうちに英語力を確かなものとし、これを基盤とした多様な専門教育を展開しています。

カリキュラムは、イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、グローバル文学・文化、英語学、コミュニケーション、英語教育学の6コースで構成されています。多面的で総合的な英語へのアプローチを身につけると同時に、3年次からは、ひとつの専門コースを主体的に選ぶことで、自らの興味・関心や秀でた点をさらに伸ばす個別的な勉学に取り組むことを可能にしています。
さらに、本学科の学生が、ますます加速するグローバル社会で活用できる英語力の養成を目指し、多面的かつ専門的な英語教育の場を提供しています。そのひとつとして、海外の大学との交換留学(単位認定制度あり)の機会を豊富に用意しており、学科独自の短期イギリス研修も実施しています。毎年多くの学生がこれらのプログラムに参加しています。
また、伝統を誇る英語教員育成においては、これまでに多数の教員免許状取得者を輩出しています。文学部英米文学科の学生は卒業までに、英語に関連した幅広い知識とともに、6つのコースから各自の興味に応じた専門性、学際性を身につけていきます。

PESE (ピース/PROGRAM FOR EXTENSIVE STUDIES IN ENGLISH)

英米文学科では、Integrated English (IE・英語4技能集中教育)をはじめ使用言語を英語とする授業を数多く開講し、6つの専門コースと一体化したカリキュラム編成をこれまで行ってきました。2017年度からは、このような英語で学ぶ授業の開講数をさらに充実させ、「一つのコースだけでなく、複数のコースの専門科目を幅広く学際的に学びたい」「語学の授業も専門科目の授業も日本語を介さず英語で学びたい」 という要望に応えるため、コース制に加えて新たにPESEを開始しました。国際舞台を前提とした専門職を目指す、海外の大学・大学院に留学してさらに勉学を深める等の目的に合致したプログラムです。このプログラムによって、語学・専門科目の大半を英語だけで学ぶことができます。

具体的には、IEプログラムやReading I・II(上位クラス)などの英語科目に加えて、1,2年次では概論科目(アメリカ文学概論、異文化間コミュニケーション概論、英語学概論など)や選択科目(スピーチコミュニケーション、パフォーマンススタディーズ、クリエイティブライティングなど)が英語で提供されます。3,4年次の専門科目では特講や演習が英語で受講できるだけでなく、イギリス事情、英語聖書などの選択科目も英語で提供されます。もちろん卒業論文もネイティヴ・スピーカーの専任教員から指導を受けることができます。時間割の組み方次第では、入学から卒業まで実質的に英語だけで授業を受けることも可能となるのがPESEなのです。

PESE 修了認定について

PESEでは「英語による授業」である「PESE指定科目」を、72単位以上取得することがプログラム修了認定要件となります。修了認定を得るためには正式登録が必要です。2年次に英語によるReading II (1年次の英語の成績によるクラス分けで上位4クラスだけに実施されるクラス)を履修すること、あるいは2年次終了時点で行われるPost-test の結果が学科の定める基準点以上であることが正式登録するための条件となります。
学科の卒業要件(124単位以上)のうち、このプログラムの修了認定要件(72単位以上)を満たした場合、英米文学科から修了認定証が授与されます。

通訳・翻訳プログラム (INTERPRETING AND TRANSLATION PROGRAM)

通訳と翻訳は最も高度な言語運用のひとつであり、通訳者と翻訳者は言語のスペシャリストです。日本の社会がさらにグローバル化されていく昨今、企業はもとより、政府機関や自治体、各種団体での通訳と翻訳への需要がますます高まっています。

英米文学科には通訳科目が14単位分と翻訳科目が20単位分、用意されています。内容も通訳は会議通訳(逐次通訳と同時通訳)やビジネス通訳、翻訳は実務翻訳、文芸翻訳、映像翻訳の分野を網羅し、専任教員と通訳者・翻訳者として豊富な実務経験を持つ教員が指導にあたっています。授業では通訳者・翻訳者に求められる英語力、日本語力、異文化対応能力、専門知識、通訳・翻訳技術を習得するための実践的な訓練を行い、毎日の訓練方法等についても指導します。これらの科目を他の関連科目と組み合わせて体系的に履修することにより、最終的には社会に出てから通訳・翻訳業務をこなせるだけの実力をつけることを目指しています。

就職に向けてビジネススキルとしての通訳・翻訳の能力を身につけたい学生、大学院に進学する学生、あるいは将来プロの通訳者・翻訳者を目標としている学生にとって格好のプログラムです。

通訳・翻訳プログラム修了認定について

通訳・翻訳プログラムでは、プログラム指定科目の中から16単位以上を修得すれば、修了証が学科から授与されます。なお、通訳と翻訳は語学力と技術の他に幅広い分野の知識が必要ですので、通訳・翻訳プログラムへの登録を希望する学生は、文学/文化からコミュニケーションまで、分野にかかわらず概論系の科目をできるだけ多く履修してください。

COURSE MODELS 履修モデル

イギリス文学・文化  

英国文化の個性は、文学に凝縮している

一口に英国文学といっても、イギリス人がイギリスで著した英語作品だけでなく、古典語や外国語で書かれた作品、外国で書かれた英語作品、外国人が英語で書いた作品など、無数の例外を内包しています。England, Wales, Scotland, Irelandの各地域に特有の文学・文化があります。海に囲まれ、社会・産業革命を早くに経験したこの国は、独自の長い伝統を誇りつつも、意外なまでの国際的な多様性を、自国の文化に摂り込んできました。英国文化は、伝統と多様性に満ちているのです。
文学は時代別に、古英語文学(11 世紀頃まで)、中英語文学(15世紀頃まで)、近代英語文学と分けられますし、詩、小説、劇、評論とジャンルで区別することもあります。英詩は世界文学の中で最も見事に霊魂の神秘をとらえ、英国小説は長い伝統と独自の魅力で多くの読者を得ています。Shakespeare の名は世界中で知られていますし、映画や音楽、ミュージカルといった現代アートの、世界に向けた発信力はご存知の通りです。英国の研究は、知的な探求と楽しみの宝庫です。

履修モデル

アメリカ文学・文化

「視点」と「表現」のフィールドワーク

アメリカ文学・演劇・映画など、多様な分野を取り上げて多面的にアメリカ文学と文化を学ぶコースです。変容する現代アメリカ社会を視座に置いて、アメリカの歴史と文化、先住民の文学、移民やアジア系、アフリカ系アメリカ人の文学・文化、子どもとアメリカ文学・文化、フェミニズム、エコロジー、資本主義と文学・文化など、グローバリゼーションの展開を見据えたテーマが取り上げられています。こうした授業によって、高度な専門知識と同時に、国際社会に開かれた鋭い感性と思考力を身につけることができるでしょう。

履修モデル

グローバル文学・文化

世界に広がる英語の文化、英語の文学

英語を使う文化と文学はイギリスとアメリカの他にも、いろいろな地域にあります。たとえばカナダ、西インド諸島、アフリカに。それからインドに。それからオーストラリアやニュージーランドにも。そうした各地にある英語の文化と文学を学ぶべき時代が来ています。各地域の歴史を学び、人種やジェンダー、環境、文化の問題を学ぶことが21 世紀には必要になってきました。それに挑戦するための新しいコースです。信じられないくらいたくさんのことが、自由に学べます。

履修モデル

英語学

ことばの理解は、人間理解につながる

人間生活に重要な役割を持つ“ことば”の特性を探ることにより、私たちは人間の思考や精神構造のあり方に迫ることができます。個別言語としての英語の仕組みは、さまざまな面からとらえることができます。英語の音の特徴・音と音との結びつき・音と意味の対応関係などを中心に考察するのが音声学、音韻論、単語の構造・語形成のプロセスなどの研究をするのが形態論、句や文の構造の特徴・どのようにその構造がつくられ、どのように解釈されるのかについて考えるのが統語論、単語や文の意味の記述を試みるのが意味論など、英語学には“ことば”そのものの本質の理解を試みる分野があります。そのほかに、“ことば”を使用して話し手が自分の意図することを聞き手に伝え、聞き手はそれをどのようなコンテクストでどのように理解するのかについて考察する語用論、英語を通時的にとらえ、その歴史的変化について研究する英語史など、英語学は英語という“ことば”にいろいろな角度からアプローチして、“ことば”の本質、及び“ことば”と人間・社会・歴史・文化との関わりを探り、それによって人間を理解しようとする分野であるといえるでしょう。

履修モデル

コミュニケーション

21世紀の英語コミュニケーション

地球村と言われるほどグローバル化した社会、またインターネットの時代にあって、私達の学ぶ「英語」はかつてない明確な立場を獲得しました。地球の公用語というステータスです。より多くの学術論文が英語で書かれ、異文化コミュニケーションの大半が英語で、しかも非母語話者同士で行われています。英語ということばの必要性・需要はさらに高まっています。
青山の英米文学科のコミュニケーション・コースは、「英語を媒介とした様々なコミュニケーション現象に、理論・実践の両面から包括的・体系的にアプローチし、高度な英語運用能力と異文化適応能力を有する国際人の養成を目指す」コースです。「話す・聞く・書く・読む」4 技能の習得にとどまらず、対人/異文化/マスコミュニケーションなど、多様なコミュニケーションの構造・メカニズムについて学び、同時に、英語という言語と文化・社会の関係について、各教員のそれぞれの分野を通し、専門的に習得していきます。コミュニケーションコースは、グローバル時代の英語コミュニケーターを育成するコースです。

履修モデル

英語教育学

一貫制英語教育を目指した専門家育成コース

現在、国を挙げてグローバル化に対応した英語教育改革が進められており、改訂された学習指導要領のもと小学校高学年より外国語(英語)教育が始まりました。英語教育学コースではこのような時代の要請に応えるべく、小―中―高を通した一貫教育を軸に学ぶ側の立場に立ち英語を教えることができる人材を育成しています。初等(小学校)英語教育及び中等(中学校・高等学校)英語教育における理論(目的論、方法論、評価論、教材編成論、外国語教育政策論等)と英語の授業を英語で行なう実践力を備えた英語教員と専門家の養成を行ないます。これまでに200 人以上の英語教員が誕生しています。

履修モデル

  • ※ここで紹介する履修モデルは、あくまでも一例です。

COURSE FEATURES 主要科目の特長

英語科目

IE Seminars

英語のみを使用して行うテーマ別英語科目で、学生は自分の好きなテーマを選べます。テーマは担当者ごとにさまざまで、文学、美術、音楽、食文化、科学技術、インターネット技能、人間関係など多義に及びます。セミナー形式で学生個人の英語によるリサーチ能力や発表能力も養成します。

Integrated English Program オリジナルサイト

  • オープンキャンパス2022
  • オープンキャンパス2022

イギリス/アメリカ/グローバル文学・文化コース

イギリス文化特講 ~A Little Bit of Shakespeare~ Thomas Dabbs

The language and the culture of the Shakespearean period seem foreign even to native speakers of English. Shakespeare, therefore, in doubly foreign and difficult for Japanese students. When reading Shakespeare Japanese students must learn an entirely different type of English that was spoken when the Western culture was far different than it is today.
Therefore, when teaching Shakespeare in Japan it is important to proceed at a pace that is comfortable for Japanese students and to be sensitive to the unique difficulties that Shakespeare presents. Students in my classes are encouraged to watch video productions of Shakespeare and also use Japanese translations in order to become gradually oriented to Shakespeare’s language.
We will not cover many works, but we will read closely and consider in detail what we cover in order to gain a strong understanding of the drama and of the period.

  • 模擬授業 A Little Bit of Shakespeare  Thomas Dabbs
  • 模擬授業 A Little Bit of Shakespeare  Thomas Dabbs
  • AGU Digital Access Project EN

グローバル文学特講 結城 正美

本講義では、環境文学とエコクリティシズム(環境文学研究)を取り上げます。
環境の問題に文学が関係あるの?と不思議に思われるかもしれません。環境の危機は想像力の危機であると言われます。森林伐採が破壊的なまでに進んだのは、市場価値の高い作物のプランテーションにするために森を切り開いたらどうなるかを想像しなかった、あるいはできなかった、いや、それ以前に、 「森がどう思うか」ということに想像力が及ばなかったからにほかならなりません。環境問題は、海や土や森や大気そしてヒトでないものたちへの〈共感的想像力〉の欠如が招いた結果だと言っても過言ではないでしょう。

本講義では、環境へと分け入ってゆく文学の想像力を多角的に考察します。具体的には、ロマンティックエコロジー、環境正義、人新世、ポストヒューマン、惑星思考といった視座から主要な作品を分析し、エコクリティシズムの批評理論と実践に迫ります。

  • 模擬授業 グローバル文学特講 結城 正美
  • 模擬授業 グローバル文学特講 結城 正美
科目名 特長
イギリス/アメリカ/グローバル文学・文化概論 文学・文化概論は、英語を媒体とする文学あるいはそれらを育む文化を、それぞれの分野(イギリス、アメリカ、グローパル)の全体像を示しながら、文学の各ジャンルを代表する作品や作者を例に取りながら、あるいは各文化の特色や影響力などを示しながら概説する入門コースである。
イギリス/アメリカ/グローバル文学・文化特講 文学特講は、担当者ごとに特定の作品や作者を選び、そのテーマ、表現形式、背景、影響力、評価などについて詳しく学ぶ講義形式の科目である。一方、文化特講ではそれらの背景になっている文化について、特定の相(アスペクト)に焦点を当て、人々や芸術との関係を講義する。
イギリス/アメリカ/グローバル文学・文化演習 文学・文化演習は、内容的には特講に準ずるが、授業形式は予備登録によって人数制限された環境のもと、受講生間の議論や個人発表などを交え、より集中的、主体的に勉強するための科目である。
イギリス/アメリカ文学史 アメリカ文学あるいはイギリス文学の全体像および時代ごとの特徴を、それぞれの歴史の流れの中で、各時代背景との関係や前後の時代の文学とのつながりなどを考えながら学ぶ科目である。
イギリス/アメリカ事情 アメリカ/イギリス文学の背景ともなるそれぞれの国の人々や文化について、歴史や伝統文化のみならず、現代の政治、経済、社会問題などにも言及しながら、それらの国と人々をより深く理解するための科目である。

英語学コース

英語音声学(演習) 横谷輝男

英語の音声の作られ方や聞こえ方についての基本を学び、実際に重要な区別を付けながらの発音、一般的な日本人には難度の高い音の聴き取りの練習などを行います。我が国の英語研究・英語教育において使用されることの多い発音記号がそれぞれどんな音を表すかをきちんと学びます。
英語でのプレゼンテーションや教育実習の際に役立つ、不自然にならない程度に明瞭な発音ができるように練習します。日常の意思疎通においては必ずしも必要ではないが、英語の専門家としては、できることが大いに望まれる発音、例えば/p, t, k, b, d, g/などがきちんと発音されない場合や、/p, t, k/の音が強めの息を伴う場合の発音などを学びます。
本学科の社会的役割を鑑み、「英語を教える立場になった場合に、適切な発音モデルを提示できる」、「聞き分けのポイントについて適切な解説ができる」ようになることも重要な目標とします。

  • 模擬授業 英語音声学(演習) 横谷輝男
  • 模擬授業 英語音声学(演習) 横谷輝男
科目名 授業
英語学概論 英語学の主要分野(音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論など)および関連分野(音声学、社会言語学、心理言語学、歴史言語学、コミュニケーション学など)について、幅広く概説する。
英語音声学講義/演習 英語音声の特徴を科学的(解剖学的、音響学的、認知科学的など)に学ぶ講義科目と、実際の発音を音声学の知識に基づいて訓練する演習科目を半期ずつペアで履修する。
英語史 英語という言語の特徴を、イギリスのアングロサクソン時代(5~12世紀)に使われたOld Englishから現代英語までを通事的に勉強する。言語学と文献学の両側面から英語を分析する。
英語学特講 英語学の各主要分野(音韻論、形態論、統語論、意味論、語用論など)を専門の担当者により個別に講義する。各分野において何をテーマにするかは年度(または学期)ごとに異なる。
英語学演習 英語学の各分野を少人数のゼミ形式で勉強する。個人あるいはグループごとにリサーチや口頭発表を行ったり、研究成果をレポートとして提出するなどの課題が課せられる。3年次の成果を踏まえて、4年次の「特別演習」(卒業論文)につなぐことできる。

コミュニケーションコース

スピーチコミュニケーション Ⅰ, Ⅱ

英語を用いたコミュニケーションをネイティブの指導で実践的に学習する科目です。Public speaking, discussion, presentationなどを形態別に学習し、スピーチのための資料(人間関係、映画、社会問題など)の収集や分析なども行ないます。

  • 模擬授業 スピーチコミュニケーションII 大川 道代
  • 模擬授業 スピーチコミュニケーションII 大川 道代
科目名 特長
異文化間コミュニケーション概論 異言語を話す人々が互いに意思の疎通を図ろうとする際、言語の壁が存在するのは当然だが、例えば互いに英語という共通言語を学習したとしても、それぞれの母語とも密接に関係する文化の壁が存在する。その特徴を分析し、壁を解消する方法を研究する分野を概説する。
コミュニケーション特講/演習 コミュニケーション学のさまざまな分野あるいはテーマを個別に勉強するための講義科目および演習科目である。社会言語学、public speaking、翻訳、通訳など多様な分野の理論と実践を中心とする科目である。
コミュニケーション概論 人間が言語を用いてコミュニケーションを行う際には、伝達の場面、手段、受者との関係、社会的制約、文化的背景、性別や地位など、さまざまな条件に係るルールや原理が働く。これらを含むコミュニケーションの基本構造を学ぶ講義科目である。
通訳 Ⅰ, Ⅱ 通訳の基礎技能の訓練に始まり、逐次通訳と同時通訳の実際を学ぶ。シャドーイング、サイトトランスレーション、ノート・テイキングといった通訳の準備訓練と、逐次、同時通訳の練習を行い、受講生に逐次通訳と同時通訳を実際に経験してもらう。最終的には受講生全員が簡単な逐次通訳と同時通訳ができるようになることを目ざす。

英語教育学コース

英語教育学特講 飯田 敦史

本講義では、文学と英語教育の新たなる融合の形を検討します。具体的には、英語を外国語として学ぶ(English as a Foreign Language、 以下EFL)環境において文学作品を扱う目的と意義について基礎的理解を深め、文学教材を用いたEFL授業をデザインし、実践できるようになることを目標とします。文学作品は、英語によるコミュニケーション活動と直結させることで、想像力の喚起、表現力の涵養、文化・社会・歴史的事象の理解につながる可能性があり、 EFL学習教材としての価値を有しています。重要なことは、これらの能力は全て、私たちが日常生活で行う実践的コミュニケーションの土台となるものである、ということです。これらの能力は、現行の学習指導要領が掲げる目標とも一致しており、「文学作品と英語教育の融合」という新しいアプローチは、現代的なニーズに寄与するものと言えます。

  • 模擬授業 英語教育学特講 飯田 敦史
  • 模擬授業 英語教育学特講 飯田 敦史
科目名 特長
英語科教育法 これからの英語の教師に必要な英語教育学全般に亙る理論と実践的技術の習得を目指す。教授論、教材論、さらには学習者論及び教師論を、視聴覚メディアを駆使し、実際の教育現場を再現しながら、学生と担当教師との共同参加による経験の交流と実践による検証とによって深めてゆく。
英語教育学概論 授業では英語教育を中心に、幅広く教育について考えると同時に、英語を教える際に必要な基本的な事柄についても具体的に学習していく。入門的な授業ではあるが、授業を通して、小学校、中学校、高等学校での英語教育を概観する。
英語教育学特講 英語教育学の主要領域を担当者ごとに特化して講義する。内容は、英語教授論、第二言語習得理論、教材論、テスト理論などに大別される。
英語教育学演習(1) 世界中で子供を対象とする英語教育が注目される中、この授業では、入門期の学習者に英語を教える際に必要な、理論、教授法、テクニックを学習し、自分たちで教材を開発していく。また、実際に公立小学校の児童に英語を教える夏季集中プログラムを実施する。
英語科教育法特論 中学・高等学校における英語科教育の目的及び目標を踏まえた上で、総合的英語コミュニケーション能力を育てうる英語指導法のあり方を検討し、英語教師としての資質を高め、英語授業力を養成する。また、自律した英語教師を目指し、学習者及び教師としての信念や経験に照らし合わせながら省察を行う力を身につける。

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