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履修モデル・主要科目の特長

総合文化政策研究科総合文化政策学専攻(一貫制博士課程)の履修モデルと主要科目の特長をご紹介いたします。

履修モデル

主要科目の特長

一貫制博士課程

科目名 特長
経済文明史Ⅰ 現代世界の大変動を読み解くためには、空間軸だけではなく、時間軸の導入が不可避になる。政治・ビジネス・文化、どのような分野であろうとも、今そこに現に存在する世界の大変動の理解抜きに何かを見透すことはできない。市場経済と民主主義、国民国家と企業、高齢者と若者がぶつかり合う現代は、近代文明が決定的に「大転換」する始まりの時代といえよう。本講義では、この点に留意し、受講者が現代世界を「経済」という解読格子でとらえ、そしてまたそれを批判的にとらえ返す二重の足場をそれぞれが獲得することを目標とする。
クリエイティブ経済特論Ⅰ 科学的・客観的な分析手法を駆使して、クリエイティブな活動(プロジェクト等)の社会経済的評価を行ってもらう。各受講生には、自ら取り組んでいるクリエイティブな活動(プロジェクト等)を題材に、SPSS・CVMほか科学的・客観的なアプローチによって、その社会経済的価値を計測してもらう。基本的には受講生ごとの問題演習(ケーススタディ)となる。従って、受講の条件は(1)現在、自ら取り組んでいるクリエイティブな活動(プロジェクト等)があること、(2)SPSS・CVMほか科学的・客観的な分析手法に精通していること、の2点となる。
統計学 統計的データをまとめたり分析したりするのに必要な、基礎的な統計学に関する知識を提供する。基本統計量(平均・標準偏差・相関係数)などについての理解を深めた上で、確率論の基礎(二項分布、正規分布など)へと導き、平均や母比率の検定に必要な推測統計へと考え方を進めていく。
アートマネジメント特論 集中講義1日目、2日目に、文化経済学の基本、コンテンツ産業の特徴を理解する。さらに、非営利文化や一般商品経済と比較しながらコンテンツ産業の経済構造を分析し、どのような具体的課題を抱えるかを概観する。文献リストを、講義初日の1か月前に事務室で配布し、担当を決めていき、講義日には、各学生は、その内容を簡単に報告する、という方式で進める。3日目は、最初の2日間で学んだ内容から、各自が興味を持ったテーマにつき、独自に調査研究を行い、その内容を報告、受講生との議論を行う。
表象文化特論 ドイツの批評家ヴァルター・ベンヤミンが1930年代に執筆した「複製技術時代の芸術作品」は、20世紀におけるメディア論の古典として知られている。とりわけ、複製技術の発展による芸術作品のアウラの崩壊をめぐる議論や、ファシズムによる政治の美学化をめぐる命題は、さまざまな文脈のなかで繰り返し引用され、多くの論者によって盛んに論及されてきた。だが、「唯物論的芸術理論」の綱領として書かれたこのテクストは、映画という一見すると身近な大衆メディアを扱っていながらも、マルクス主義、ユダヤ神学、技術史、映画理論、感性学、文芸批評、歴史哲学などに由来する多種多様なモティーフによって複雑に織りなされており、安易なアプローチを許さない、難解にして厄介な論文である。本講義では、「複製技術時代の芸術作品」の邦訳を一回に5~6頁ほどのペースで精読する作業を軸に、ベンヤミンのメディアをめぐる思想を解き明かしていく。また、講義の後半では、個人発表にもとづくディスカッションをつうじて、現代社会においてベンヤミンの思想がもちうる可能性と限界についても考えてみたい。
現代哲学Ⅱ キリスト教思想を理解する上で、基本的に三つの視点を呈示する。第一には、一神教としてのキリスト教とはどんな宗教かという問いである。これは特に旧約聖書を基に理解できる。第二には、イエス・キリストとはどのような存在であったかという問いである。これは特に新約聖書から理解できる。第三には、西洋文化を支えるキリスト教思想とはどのようなものかという問いである。これは、紀元後の西洋の世界の発展において名前を残した思想家を中心にみていくと理解できる。その三つの視点から、西洋文化の基底にあるキリスト教思想を理解したい。今回は、今多くの人々が読んでいると言われる、橋爪大三郎、大沢真幸、『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)を用いて、毎回の授業でレポートしていただき、解説を加えて、討論する予定である。
編集工学特論 「アンダーラインを引く」というような、「ものを読む」ときに使っている素朴なテクスト操作の技法をふくめ「編集」を知的操作の総体ととらえ、編集にまつわるさまざまな操作概念を、その思想史的な意義と技術的な可能性の両面から検討する。WEB(デジタル)時代の知の変容のなかで、書くこと、編集すること、読むことの関連を見なおし、テクスト(世界)とのあらたなかかわりかたの課題を考える。
比較文明特論Ⅱ 日本の歴史を、ヨーロッパおよびアジアとの比較の視点から理解を深める。日本の政治構造、経済、宗教といった諸側面から、具体的な事例を取り上げて検討する。本年はとくに、ウェーバーの資本主義の精神論を取り上げる。


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