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研究科長あいさつ

文学研究科長 阪本 浩の写真

文学研究科長
阪本 浩 [Hiroshi Sakamoto]

文学研究科では、英米文学、フランス文学・語学、日本文学・日本語、史学、比較芸術学の各専攻において、高度な専門知識を身につけ、研究に従事できます。独力で研究を進められるようになることが目標と言って良いかもしれません。教員の役割は、知識や技法を教えると言うよりも、学生の皆さんが、自分で問題を発見し、それに取り組んでいくのを促し、励ますことにあるとも言えるかもしれません。どの分野でも、研究において重要なのは典拠とオリジナリティーです。こう言うと簡単そうですが、実は大変な作業です。しっかりとした典拠を持つためには、批判的な読解が必要です。オリジナリティーは、単なる思い付きとは違います。そのテーマに関する先行研究の全てを検討した後に初めて出てくるものです。ある高名な学者が、原典を読むのは楽しいが、先行研究を読むのはつらい、というようなことを言っていますが、そのつらさに耐えて行かなければ研究は進められないのです。耐えると言えばもう一つ、傍から見ればそれが何の役に立つの、と言われようとも、一旦テーマを定めたら、それに没頭するという忍耐も必要でしょう。学問上価値のある成果はそうしないと生まれてこないと言われています。

大学院での研究には、楽しい面もあります。それは、他大学の教員や学生と一緒に学んだり、議論したりできるという、他では得られない楽しみです。文学研究科では、各専攻が主に都内の私立大学ですが、単位互換の協定を締結しており、そこで委託特別聴講生となることができる様になっています。初めは都内の少数の私立大学による試みでしたが、今ではその協定校の輪もだいぶ大きくなってきました。学内では見つけられなかった、専門を同じくする他大学の仲間(ライヴァル?)たちと大いに議論できます。その分野の第一人者と呼ばれる他大学の教員から学ぶこともできます。意欲のある学生の皆さんに大いに活用してほしい制度の一つだと思っています。

文学研究科では、毎年数名の博士号取得者が出ています。これからも、意欲と忍耐力を持った学生の皆さんが、優れた学位申請論文を提出してくれることを期待しています。そうなるように指導するのが、私たちの仕事だと言った方が良いのかもしれません。



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