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学部概要

MESSAGE 学部長メッセージ

在学生ならびに「コミュニティ人間科学部」に関心を寄せるみなさまへ

2023年7月より、学部長を拝命しました安井年文と申します。在学生ならびにコミュニティ人間科学部に関心を寄せるみなさまへのご挨拶申し上げます。

この学部は、2019年4月に発足し、2023年3月に第1期生を社会に送り出すことができました。この学部の設立により、本学11番目の学部、そして相模原キャンパスにおける2つ目の文系学部としてようやく完成形をみることができたといえます。

この学部での学びについてよく質問を受けます。それは「コミュニティ」、「人間」といった言葉で表される学問に対して明確に理解できないということです。特に「コミュニティ」は「地域」とも理解されやすく、学部名の決定においても大いに議論されました。「地域社会における様々な活動に関する学習を行うための学部」、という意味合いから、この学部が構想されています。しかし、これまでの経緯として、喧々諤々の中で、「地方」といった観点のみではなく、都会でも地方でも、それぞれにコミュニティがあり、それを取り扱うという意味をこめて、「コミュニティ」を用いることになりました。結果として本学として、初めてカタカナ表記を学部名に用いることになりました。

さらに、本学部では人間を取り扱う学部であること、それはコミュニティ自体が人間を主体としたものであるということに他なりません。そして、その主体を学問領域としてとらえ、科学的に研究をしていくことからも「科学」という文言が学部名に入りました。

これらの意味を含蓄し、コミュニティ人間科学部ができました。そして本学部における学びは、様々なことに疑問を抱き、それを探求することを重視しています。また、それらに対する答えを、合理的かつ客観的な根拠、いわゆるエビデンスに基づいて導き出すことに重きを置いています。そのためには、エビデンスを得るために必要な調査方法や統計的手法を扱う授業科目を必修にしています。そこで得られた成果を正確に、効果的に他者にプレゼンテーションし、新たな知見の発見や展開に繋げていけるように、学部のカリキュラムを用意しています。

以上のことが本学部の主なカリキュラムポリシーと理解していただけるのではないかと存じます。コミュニティ人間科学部のキャッチフレーズは、「地域を活かし、地域で活きる、実践知」です。本学部での学びを活かし、それぞれのコミュニティ・地域においてサーバントリーダーとして活躍できる人材となるよう大学、学部、を挙げて教育していく所存です。


コミュニティ人間科学部における在校生のみなさん、そして、今後入学される方が、これまで申し上げてきた学部としての目標に向けて、充実した学生生活を過ごせるよう、我々教職員は鋭意、努力してまいります。これまで述べてきた目標を達成するには、ご本人の努力はもとより、ご家族、関係者のお力添え無くして成し得ることはできません。ここに改めてご理解とご協力、そして力強いご支援を重ねてお願い申し上げる次第です。この学部の発展、日本のみならず世界各地のコミュニティにおいて大いに活躍できる人材を輩出できるよう、心から、お願い申し上げます。

安井年文 学部長

ABOUT US コミュニティ人間科学部について

2019年4月、相模原キャンパスに、コミュニティ人間科学部が開設されました。青山学院大学11番目の学部です。この学部は、青山学院のスクールモットー「地の塩、世の光」を体現して、地域貢献・社会貢献を強く意識した学部です。定員は240人です。
その学生を、「地域活動を推進できる人」「地域を活性化できる人」「地域文化を継承できる人」「学び続けることができる人」になるよう支援しようとしています。地域社会を、自律的な行動ができる人びとによって構成される「コミュニティ」にしていくこと、そのために人びとを支援すること、学生自身がそのような人間になっていくことをめざしています。

コミュニティ人間科学部でめざしている人間は、行動をするだけの人間なのではなく、知識や思考に裏打ちされた行動をする人間なのです。全国的に、今、大学では、学習と地域貢献をつなげるという意味のサービスラーニングが注目されたり、主体的能動的な学びという意味でのアクティブラーニングの手法を援用した教育が強調されています。また、教員に個別に相談できるオフィスアワーの設置なども注目・推奨されています。コミュニティ人間科学部では、これらのことは、特別なものではなく、その発想が日常的にさまざまな科目の中に取り入れられています。

教育研究上の目的

青山学院大学コミュニティ人間科学部の教育研究上の目的をご紹介いたします。

コミュニティ人間科学部の教育研究上の目的は、キリスト教信仰に基づく青山学院の精神を基礎にした幅広い教養を兼ね備えた、コミュニティ形成の中核として活躍する人間を育成することである。
地域社会理解に関する方法・地域に住み活動する人間の行動についての理解に関する方法の修得を基礎にし、地域社会の諸問題解決に積極的に関わるための知識や他者との共生的感覚を養い、自律的な行動の基盤となる専門的知識や技術を持つ人間、専門的職業人としてあるいは地域社会の構成者として、スクール・モットー「地の塩、世の光」を常に意識した能動的な人間として社会に貢献する存在を目指した教育を行う。