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学部長あいさつ

各学部長から保護者の皆様へのごあいさつをご紹介いたします。

小林 和幸 [KOBAYASHI Kazuyuki]

小林 和幸 [KOBAYASHI Kazuyuki]

文学部長 小林 和幸

文学部は、青山学院大学の歴史とともにある長い伝統を有する学部です。英米文学科、フランス文学科、日本文学科、史学科、比較芸術学科の五つの学科で構成されています。これらの学科が共通して対象とする学問は、人文学、すなわち「人間の存在の意味」や「人間とは何か」という人類が文明を持って以来の課題を探求しようとするものです。これは、遠大なテーマですが、人間の多様な社会的な営みである文化を総合的に理解する学問領域と言いかえることもできます。

文学部は、多様な領域で構成されています。言語文化系や歴史系さらに芸術系などの領域です。青山学院大学文学部では、一つ一つの学科が独自性を保ちながら緩やかな連携を大切にし、お互いを補完しながら大きな成果を得ようとしています。世界では、国際化が進む一方、各地に紛争の危機が発生しています。また急激に進む情報技術の発展により、現代社会は大きく変化し流動化しています。そうした現代社会のなかで、「人間とは何か」を考える学問は、いよいよ重要性を増しています。世界中の人々とさまざまなつながりが深まる社会では、他者を尊重しながら連携していくために、人類的な眼差しや、現代社会に対応するための知恵と洞察力を育むことが必要だからです。

文学部での学びは、もっと自分や他者を知りたい、もっと世界を知りたいという意欲をもつ人にとって有意義なものになるでしょう。文学部で、先人が積み上げてきた豊かな文化を知り、それをもとに変化する社会のなかでも自分を失わず、活躍できる人材の育成を目指しています。文学部の研究・教育へのご理解に厚く感謝申し上げますと共に、引き続きご支援を賜りますよう御願い申し上げます。

野末 俊比古 [NOZUE Toshihiko]

野末 俊比古 [NOZUE Toshihiko]

教育人間科学部長
野末 俊比古

教育人間科学部は、教育学科と心理学科から構成されています。教育学科は教師になるための勉強を、心理学科はカウンセラーになるための勉強をするところだと世間では思われていることもあるようですが、ごく一面をとらえているに過ぎません。実際、卒業生の進路はとても多様です。

教育学や心理学は、「人間」についてさまざまな観点から総合的に追究していく幅広く奥の深い学問です。単なる職業人の育成に留まるものではありません。「教育」は学校だけに留まらず、私たちが生涯にわたって関わっていく普遍的な営みです。例えば子育てはまさに教育学の対象です。「心理」はカウンセラーとの相談だけで大事なわけではありません。例えば親子の「心の動き」は心理学の領域です。

両学科とも、一・二年次には、語学を含む教養を身に付けつつ、教育学・心理学の基礎をしっかり固めます。学年が上がるにつれて、自身の興味・関心や進路希望に基づいて専門的な学びを深めていきます。三・四年次のいわゆるゼミや卒論を軸として成果をまとめていきます。

本学部では、実践と理論の両面を最適なバランスで学ぶことによって、世の中の変化に対応しつつ、本質を見極める力を身に付けることができます。「人間」について追究する学問である教育学・心理学を修めた卒業生は、専門的職業のみでなく、社会のさまざまな場面で活躍しています。

ロボットやAIがいたるところで使われるようになり、「人間は何をするのか、できるのか、すべきなのか」がさかんに議論されています。いまほど「人間とは何か」が問われる時代はないでしょう。教育学・心理学の重要性はますます高まっていくに違いありません。教育人間科学部の教育・研究活動について、引き続き、ご理解、ご支援をよろしくお願い申しあげます。

井上 孝 [INOUE Takashi]

井上 孝 [INOUE Takashi]

経済学部長 井上 孝

本学部は、1949年の青山学院大学発足時の商学部を前身としており、本学の社会科学系学部のなかで最も歴史のある学部です。このことは、経済学が社会科学の土台をなしていることと無関係ではありません。それゆえ、とても広い領域を研究対象としており、たとえば、SDGsが扱うほぼすべてのテーマを経済学視点から論じることが可能です。本学部に所属する教員の研究テーマも非常に多様であり、その中にはきっと学生の皆さんの探究心を誘う分野があると思います。本学部は、そうした探究心を育てていく制度・体制が整えられていると自負しております。
 
教育課程の編成においては、経済学科では、履修のガイドラインとして「理論・数量コース」、「応用経済コース」、「歴史・思想コース」の3コースを設け、履修科目を「基礎科目」「専攻科目」に分類して段階学習によって専門性を高めていけるようカリキュラムを整備しています。これにより、多様な学問領域の理解を深めていくことができます。現代経済デザイン学科では、公共経済学と地域経済学の2つを柱とした系統的な科目群を用意し、段階的に専門知識を深めることができるカリキュラムを整備しています。また、経済系学部としては珍しいGIS(地理情報システム)を必修としている点も特長となっています。

学びの成果として資格取得を希望する学生の皆さんには、手厚いサポートをしております。具体的には、「税理士特別講座」「ファイナンシャル・プランニング(FP)3級技能士検定資格取得講座」「ファイナンシャル・プランニング(FP)2級技能士検定資格取得講座」を開講しています。また、「統計検定」「経済学検定試験」は全額、「公認会計士試験」「税理士試験」「日商簿記検定」「証券アナリスト試験」「ファイナンシャル・プランナー技能検定」「ILETS」は一部の受験料を補助する制度があります。

留学を希望する学生の皆さんにも充実したサポート体制があります。具体的には、留学先の大学で取得した単位を本学部の卒業要件単位として認定し、4年間で卒業することが可能となる単位認定制度があります。各種給付奨学金も用意されています。

学生の皆さんの研究意欲を高めるために、毎年、経済学およびその関連分野に関する論文・エッセイを募集し、審査・表彰する制度「学生懸賞論文」「エッセイコンテスト」も設けております。優秀な論文・エッセイはその全文または要旨を学内の雑誌において公表するほか、賞金も授与しております。

本学部は、以上のような制度・体制を通じて学生の皆さんの探究能力の向上を図っています。

細川 良  [HOSOKAWA Ryo]

細川 良 [HOSOKAWA Ryo]

法学部長 細川 良

「真実はいつも一つ」とは、某人気探偵漫画の主人公の決め台詞ですが、法学を学ぶことは、「『真実はいつも一つ』というわけではない」ことを学ぶことでもあります。現在の人間社会は、国や社会によって異なる文化やシステムが存在します。そして、多様な価値観や考え方を持つ人々が行きかい、様々な活動の中で関係性を持ち、やり取りをするようになっています。そこでは、誤解をおそれずに言えば、人の数だけ正義があり、真実があると言ってもいいでしょう。法学部での学びは、こうして様々な立場からの正義や真実が存在することを知ることでもあります。その上で、それぞれの正義や真実がぶつかり合って生じる様々な問題を解決していく方法を模索する営みでもあります。ですから、法学部における学びは、現代社会の縮図を経験する作業と言ってもいいでしょう。
法学部での学びの過程は、近代社会の大原則である「自由」、「平等」、「個人の尊重」の意味を深く理解し、問題解決のための基礎をしっかりと身につけると同時に、多様に存在する正義や真実の中で、自分が考えるあるべき解決やあるべき方向性を見出し、それを展開することで人々を説得するという、社会人として不可欠な能力を鍛錬する場でもあります。

本学法学部は、2022年度から新たに「ヒューマンライツ学科」を設置し、「法学科」との2学科制となりました。ヒューマンライツ学科は、近代社会の基礎である「ヒューマンライツ」を学ぶことを柱としつつ、単なる知識ではなく、現実の社会を実際に見て知ること、政治学や経済学、社会学といった、法学の枠を越えた多様な視点からを取り込みながら、問題解決の模索を経験していくことを学びとする学科です。

法学部で学ぶ学生の皆さんが、法学部や大学が提供する様々な学びの場やツールを最大限に生かしながら、将来のキャリアや生き方を模索し、あるいは目的に向かって取り組むことで、豊かな人生への大いなるステップとなることを願っています。

久保田 進彦 [KUBOTA Yukihiko]

久保田 進彦 [KUBOTA Yukihiko]

経営学部長 久保田 進彦

経営学部は「マネジメント」(経営管理)を中心に学ぶ学部です。現代社会では、さまざまな分野でマネジメントが求められています。企業のような営利組織はもちろん、病院や美術館のような非営利組織、自治体のような行政組織、さらにはアーティストのような個人にもマネジメントが必要です。マネジメントを理解することは、現代社会で活躍するための基礎体力を身につけることといえます。

経営学部の特徴は、経営学についての専門的な知識・能力に加え、社会人としての幅広い教養を身につけた人材を育成することです。青山学院大学経営学部には経営学科とマーケティング学科がありますが、いずれの学科にも共通するのが、(1)経営学の知識を体系的に身につけられるカリキュラムがあること、(2)データ分析に力を入れていること、そして(3)英語関連の授業が充実しており、学部独自の英会話講座も提供されていることです。

学生たちが自律的に活動する環境が整っているのも、青山学院大学経営学部の魅力です。たとえば、毎年春に新入生のために行われる「フレンドシップ・ミーティング」は、SBSL(School of Business Student Leaders:経営学部学生リーダーズ)という経営学部の学生ボランティア団体によって実施されています。また数多くの人たちを招いて行われる夏の「オープン・キャンパス」もSBSLの学生たちによってサポートされています。積極的な学生のために、青山学院大学経営学部にはいくつものチャンスが準備されています。

経営学部の基盤となっているのが、キリスト教にもとづく教育です。「あなたはかけがえのない存在だ」という意味が込められた「地の塩、世の光」というスクールモットーのとおり、学生一人ひとりを大切にする教育が実現しています。聖書に語られた「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」という理念にもとづき、自らが奉仕をすることで人を導く「サーバントリーダー」を育成することが経営学部の教育の本質です。

経営学部の活動にどうぞご理解と支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

内山 義英 [UCHIYAMA Yoshihide]

内山 義英 [UCHIYAMA Yoshihide]

国際政治経済学部長
内山 義英

国際政治経済学部は、国連職員などの国際公務員をはじめ、国際的に活躍するグローバルリーダーを輩出することを目標として1982年に創設されました。それ以来、今も変わらずグローバル社会を牽引するリーダー育成を目指しています。

本学部では、国際政治、国際経済、国際コミュニケーションをそれぞれ単独で、そして3学科の学びを統合して、ミクロな視点およびマクロな視点から有機的に学ぶカリキュラムが用意されています。まず、グローバル社会の現状と課題に対する知識を蓄積し、理解を深めます。次に、その課題をデータに基づいて分析する力や、議論・討論していくスキルを身につけます。そして、自分の意見を発信するために、外国語能力を高め、異なる意見や価値観を調整するコミュニケーション能力を培います。世の中で当たり前とされている前提を覆し、世界の諸問題に取り組む柔軟な思考や姿勢に繋がる学びの機会を提供しています。また、卒業に必要な単位のおよそ3分の1あるいは半分を英語講義で履修するプログラム(Global Studies Program略してGSP)や、学部独自の海外研修プログラムや、海外の大学院と提携したダブルディグリープログラムなどを提供しています。

新型コロナウィルスによって私たちの教育は大きく揺さぶられましたが、他方でオンラインというツールは、私たちに新たな可能性をもたらしてくれました。オンライン・対面を組み合わせた国際交流が主流となりつつある今、インドネシア、米国、韓国の大学との学部独自の短期協働研修をオンラインで行っています。そのなかには昨今の状況に鑑み、対面への切り替えも実施しています。さらに、本学部では通常の授業の中でCOIL(オンライン国際協働学習)を取り入れ、ヨーロッパやアジアの学生と協働学習する機会を提供しております。

国際政治経済学部の教育へのご理解ならびにご支援に厚く感謝申し上げますと共に、引き続きご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

竹内 孝宏 [TAKEUCHI Takahiro]

竹内 孝宏 [TAKEUCHI Takahiro]

総合文化政策学部長
竹内 孝宏

総合文化政策学部は、文字どおり、「文化」を学ぶ学部です。

「文化」は、人間が形成する社会集団のなかの、あるいは社会集団同士の、微妙で複雑な「関わり合い」によってなりたっています。しかし、「関わり合い」ということでいえば、人間と自然の関係ということがまずあるでしょう。実際、文化は、自然という土台のうえに築かれた「第二の自然」などといわれたりもします。ところが、災害にしろ感染症の流行にしろ、ふだんはおとなしくしている「第一の自然」がその牙を剥くとき、人間の文化などひとたまりもないということは、わたしたちがいま、世界中で経験している出来事です。

したがって、「文化を学ぶ」ということは、否応なく「総合」的な行為とならざるをえません。人文科学、社会科学、自然科学など、人類のあらゆる知恵を総動員してかかる必要があります。

しかしそれは、たんに幅広い教養を身につけるということを意味しません。コンパスをイメージしていただくとわかりやすいでしょう。針は一点に固定したうえで、鉛筆のほうはあくまでも自由に動かしていくという様子です。学部のカリキュラムでいえば、都市、国際関係、メディア、アートといった領域が、「針」を刺すポイントになるでしょう。しかしそこからさきは自由に鉛筆を動かしながら、学生には、さらなる「関わり合い」の現場をいたるところに立ち上げていってもらいたい。それが、わたしたちのいう「政策」にほかなりません。

わたしたちの目標は、そうしたことのできる人材、すなわち「創造的世界市民」の育成にあります。文化的に多様な教員組織から、現場を重視した教育カリキュラムにいたるまで、すべてがそこを見据えながら構築されています。

人間と人間の関わり合いにおいても、また人間と自然のそれにおいても、いま、世界は激動のさなかにあります。「文化を学ぶ」こと、「創造的世界市民」であることの重要性が、これほど高まっている時代はめったにありません。

そうしたなか、わたしたちにあたえられたミッションをあらためて意識するとき、身の引き締まるような思いです。どうか今後とも、総合文化政策学部へのご理解ならびにご支援のほど、よろしくお願いいたします。

黄 晋二 [KOH Shinji]

黄 晋二 [KOH Shinji]

理工学部長 黄 晋二

青山学院大学の理念には、「地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって自ら問題を発見し解決する知恵と力をもつ人材を育成する。それは、人類への奉仕を目指す自由で幅広い学問研究を通してなされる。」という一節があります。理工学部では、7つの学科において理学と工学の幅広い専門分野の充実したカリキュラムとプログラムが整備され、かつ世界をリードする研究活動が展開されており、これらを通して「地球規模の視野」と「自ら問題を発見し解決する知恵と力」を培う環境が整っています。

これからは専門性の時代です。高度情報化が急速に進む中、現代社会は様々な問題に直面していますが、それらの問題に取り組むために多様な分野領域の高度な専門性が必要となってきており、中でも、科学技術の重要性はよりいっそう高まっています。現在、理工学部には2500名余の学生が在籍しておりますが、本学部での学びと研究を通して科学技術分野の高度な専門性を身につけ、将来に「地球規模の視野」をもって「人類への奉仕」につながる役割を担って欲しいと願っています。

2003年に開学した相模原キャンパスには、広大な敷地の中にそれぞれの機能を持った建物が美しく配置されており、学生と教員が様々な場面で交流できる、落ち着いた親しみやすい環境が整っています。ペアレンツウィークエンドでは、大学や理工学部の近況の報告に加えて学生生活や就職に関する説明や個別の相談会などの様々な企画を用意しています。是非ペアレンツウィークエンドにご参加いただき、キャンパスの様子をご覧いただけたらと思います。学生の皆さんが未来の可能性を広げていけるよう、理工学部教員一同は熱意をもって教育・研究に取り組みます。

宮川 裕之 [MIYAGAWA Hiroyuki]

宮川 裕之 [MIYAGAWA Hiroyuki]

社会情報学部長 宮川 裕之

情報技術の進展は、市民生活、企業活動、社会のしくみ、国際関係、地球環境、仕事のありかたに歴史的とも言える変革をもたらしています。

卒業して20年後に働き盛りを迎える大学生は、どのような社会で生きていくのでしょうか、卒業生には、どのような力が求められるのでしょうか。社会情報学部は複雑な社会の諸問題に対応する人材育成をめざして2008年に生まれた学部です。

社会情報学部では、統計・数理・英語力などの基礎力を身につけた上で、社会科学(経済・経営)、情報、人間科学の各専門領域を学びます。複雑な社会の諸問題に対応するのには、文理融合の複合的な視点を持たなければならないという考え方が社会情報学部のコンセプトです。このコンセプトは産業界にも受け入れられ、卒業生は多様な業種への進路を切り開いてくれています。

父母懇談会では社会情報学部での学生の学びや学生生活を保護者の方に知ってもらい、大学、学部のことを本当に理解してくれるシンパになっていただければと願っています。

松永 エリック・匡史 [MATSUNAGA Eric Masanobu]

松永 エリック・匡史 [MATSUNAGA Eric Masanobu]

地球社会共生学部長
松永 エリック・匡史

地球社会共生学部は、よく何をしているのか分かりにくい学部と言われます。本学部を簡潔に表せば、”地球規模の課題に向き合い、これからの明るい未来を創造していく”最先端の学部”ですと私は答えています。

地球規模の課題解決というと、将来NPOや国際機関に進むような人材を養成する学部なのかと思われがちですが、実は幅広く企業にも求められる人材を輩出する学部でもあります。私は、ビジネスコンサルタントとしてグローバルな経営者と事業戦略をアドバイスする仕事をしてきました。経営者からいつも出てくる言葉の一つがESGです。ESGは、環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)を意味し、企業が長期的に成長するためにはこの3つの観点が必須だという考え方がグローバルな経営者では常識になっています。本学部ではESGをカバーする専門家に加え、経営、最先端のテクノロジーの専門家がコラボレーションすることによって他大学にはないシナジーを生み出し、広く社会で活躍する人材を輩出しています。

また、本学部ではグローバルに活躍するための実践にも重点を置いています。まず実践で使える高いコミュニケーションのツールとしての英語が必要です。本学部では一年次から徹底的な、実践的な英語能力の強化を図っています。レベル別に英語力の向上を目指すプログラムを用意し、ネイティブスピーカーの教師による徹底的な英語でのディスカッションやプレゼンテーションを通じて高い英語力を身につけることができます。やる気があれば、誰でもグローバルに通用する英語を身につけることが可能です。さらに英語を活かし、地球規模の課題を解決する実践の場としてタイ・マレーシアへの半期の留学を通じ、現地で実践的な生の異文化体験を積み重ねることができます。

地球社会共生学部は、既成概念を超えてボーダレスにコラボレーションできる共生マインドがこれからの社会に重要になってくると考えています。人と人が、学歴、ジェンダー、年齢、国籍等に依らず共生マインドを持って共に共感するような世界になってほしい。そしてそんな世界を担う学生を育てていきたいのです。同時に保護者の皆さまも共生マインドの仲間だと思っています。教員、職員、学生、そして保護者の皆さまと共により良い学部を創造し、学生たちがより良い学びを得られるよう全力で取り組んでいきますので、保護者の皆さまにもご理解、ご支援いただければ幸いです。

安井 年文 [YASUI Toshifumi]

安井 年文 [YASUI Toshifumi]

コミュニティ人間科学部長
安井 年文

コミュニティ人間科学部は、2019年度に相模原キャンパスに開設されました本学で11番目の最も新しい文系学部です。2023年3月に最初の卒業生を送り出すことができ、まだまだ社会への実績の蓄積はようやくスタートしたばかりです。完成年を迎えて学部内での教員の配置、カリキュラム体系の完成、そして何より1年生から4年生まで揃ったことによる、正常な大学の学部体制と連帯感の醸成ができた感があります。保護者の皆様には、これまでの間、手厚いご支援、ご協力をいただき、ありがとうございました。

私たちが暮らす地域社会(コミュニティ)においてリーダー的存在であるために何が必要なのでしょうか。それは、より良い地域社会の形成のために、その具体的課題について必要な知識を有し、どのように関わることができるか、といった問題意識を常に有して行動していける人間であろうと考えます。そのような人を社会に送り出すことがこの学部に求められていると考えます。これらことは、各地域社会において、また、各地域社会と結びつく他の地域社会や国際社会においても、極めて重要なことでもあります。本学部では、学部名称に示されている「コミュニティ」、「人間」、「科学」というキーワードから形成されており、これらをつなぎ合わせた実践的な課題を学び、科学的な手法や、客観的なデータに依拠した分析を行い、合理的な研究手法を用いた見解を導き出すことで地域での合理的な活動へ生かしていくことができる人材を育成していきます。

大学での勉強は卒業に必要となる単位を集めることだけでは決してありません。各授業での内容の理解だけでなく、知識を高め、広げ、考えを深めることにあります。そして何より学生が、こうした趣旨をはっきりと意識した上で、一人の人間として地域社会と連携した、様々な実際的・体験的な学びを重ねられるよう、努めてまいります。