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研究科長あいさつ

法学部長 大石 泰彦の写真

法学研究科長
大石 泰彦 [Yasuhiko Oishi]

青学は、私の母校です。
1980年に青学法学部に入学した私は、そのまま大学院法学研究科に進み、8年間(その後、任期付きの助手として勤務した期間を含めると11年間)、青山キャンパスで法学の勉強を続けました。

その期間は、ちょうど1980年代と重なっています。80年代と言えば、特にその後半は「バブル時代」。青学周辺の渋谷・青山界隈も、いまではちょっと考えられないような異様な熱気と喧騒に包まれていました。しかし、大学院生になった私は、そんな華やかさとはまったく無縁に、毎日夜遅くまで、寒々しい図書館の地下で判例集や法律雑誌の書架の間をさまよい歩いていました。時代の空気から距離を置いて、ひとりきりで、自分の研究テーマと格闘する日々でした。

そんな生活は、正直に言えばとても淋しかったです。しかしその裏には、ちょっと表現するのが難しいような「充実感」と「楽しさ」が確かにありました。それをあえて言葉にするなら、「自分だけの世界を構築する作業の喜び」とでもいうのでしょうか…

社会は厳しいものだと思います。会社などが20代の若者に期待する役割は、だいたいが「誰かが立てたプランを実現するチームの有能な一員」であることでしょう。しかし、大学院は違います。それが若者であっても、社会人であっても、一旦入学したら、教員が学生に求めるのは「自分でプランを立てて、それを実現する力」、つまり「自分オリジナルの世界を構築しようとする意欲」です。

私は、このような大学院での日々は、修了後の進路がどうであれ、そこで学んだ者にとって大きな財産になると信じています。なぜなら、淋しさに耐えて自分と向き合い、世界のどこにもないものを作り出そうと努力した人だけが、「世間のモノサシ」とはちがう「自分だけのモノサシ」を持てると思うからです。

この一文を読んで、自分も自分らしい作品を作り、借り物ではないモノサシ(価値観)を持ちたいと思った方は、ぜひ青学法学研究科の門を叩いてください。それぞれが個性的な(自分のモノサシを持っている)青学・法の教員一同は、手ぐすね引いてそんな学生との出会いを待っています。



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