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研究科長あいさつ

法学研究科長 申 惠丰 [Shin Hae Bong]

法学研究科長 申 惠丰 [Shin Hae Bong]

研究科長あいさつ

私は、学部時代を過ごした青山学院大学法学部で、法学の専門科目の勉強が本格的に始まり面白くなってきた3年生の頃、ただもっと勉強を続けたいという思いしか持てず、就職活動をしている友人たちを見ながら悩んでいました。4年生の時には、所属していたゼミの指導教授(経済法の菊地元一先生)の薦めで大学院受験を決意。東京大学大学院法学政治学研究科に進学しました。国際法を専攻し修士課程で勉強している時、ヨーロッパ人権裁判所の判例を原文で読んで感動したことをきっかけに、国際人権法という分野を専門にするようになりました。その後現在まで、自分の好きな研究を続けながら大学と大学院で教壇に立っていますが、思う存分勉強できた大学院時代は、これまでの人生の中でも最も充実した幸せな時でした。大学院の道へと導いて下さった先生や、大学院でご指導下さった先生方や先輩方には、心から感謝しています。

大学院というと、ごく限られた人が進学するイメージがあるかもしれませんが、諸外国ではそれほど特別なことではなく、20代いっぱいを大学と大学院で過ごす人は大勢います。世界的にみれば、研究者は博士学位を持っていることが期待されますし、国際公務員を目指す際にも、専門分野で博士学位を持っていると有利です。いったん社会に出てから、大学院で専門的な勉強を志す人も少なくありません。

青山学院大学法学研究科では、私法専攻・公法専攻(博士前期課程・博士後期課程)、ビジネス法務専攻(修士課程)を設けています。ビジネス法務専攻では、2018年度から「税法務プログラム」に特化して、税法務について専門性を高めたいと考える実務家や社会人を受け入れています。また、私法専攻、公法専攻では、各法分野について研究テーマを設定し探究を深めることを目的とする人を広く受け入れています。修士論文を書いて修了後、博士後期課程への進学を希望する人には、教員が懇切に指導しますし(他大学院の修士課程修了後、博士後期課程から入学することも可能です)、留学などのサポートも行います。ぜひ、法学研究科で共に切磋琢磨しませんか。