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学部概要(経済学部)

MESSAGE 学部長メッセージ

経済学の広大な学問領域で自らの興味を追究する

本学部は経済学の総合力を養う経済学科、応用力と実践力を習得する現代経済デザイン学科の2学科から成り立ちます。経済学科では幅広い教養と「経済学入門」を入口に専門的知識を体系的に学びます。一方、現代経済デザイン学科では公共経済学と地域経済学に重点を置き、GIS(地理情報システム)を使った分析方法も学習します。また、本学部の特徴の一つとして、最先端の研究を行う教員のもとでデータサイエンスを学べることが挙げられます。

私たちは、誰もが社会の一員として生活することによって、経済の一端を担っています。つまり経済学は人間が生きる限り行い続ける生産、分配、消費という活動のすべてに関わり、空間的にも時間的にも幅広い視野が求められる学問だといえます。扱う領域が広く、多様な研究テーマを内包するため、個々の学生が興味をもって深く追究できるテーマを見出せるでしょう。そして、全教員が学生の知的好奇心や探求心を刺激するよう指導に工夫を凝らしています。また、60年の歴史をもつ本学部独自の論文エッセイコンテストでは、入賞した論文の全文を掲載した雑誌を発行しており、これも学びの励みとなるでしょう。

経済学を深く広く学ぶことにより、おのずと論理的思考力や分析力が培われます。そうして身につけた力は、将来、社会のいかなる分野でも生かせることでしょう。

——経済学部 学部長
平出 尚道 [Hiraide Naomichi]

ABOUT US 経済学部について

FAQ 経済学部の学びについて

  1. 経済学とはどのような学問ですか?

    私たちの生活は買い物をする、アルバイトをするなどの多くの経済活動から成り立っています。経済学はそのような経済活動が行われる場である「市場」を分析し、「家計」、「企業」、「政府」の役割を学ぶ学問です。誰もが公平かつ幸せに暮らせる豊かな社会を創るため、人々の幸せを尺度として経済現象を測り、各自に望ましいシステムとは何かを探ります。本学部では経済学を「理論」、「政策」、「歴史」に加えて「地域」という4つの柱で学びます。

  2. 経済学を学ぶと何に役立ちますか?

    経済学を学ぶことによって学問的な裏づけのもと、私たちの「生活」や「暮らし」をより論理的かつ多面的に理解することができるようになります。例えば、「なぜモノの値段は上がったり下がったりするのか、それが私たちの生活にどのような影響を与えるのか」、「収入が増減するのはなぜか」といった問いに対し、社会全体の動きの中で考える力が身につきます。そしてさまざまな経済活動に対して、「自分はどうするか」という判断力も培われます。

  3. 経済学と経営学の 違いは何ですか?

    経済学は広く社会全体を研究対象とし、資源配分の効率性について学びます。資源とは天然資源だけでなく、人や時間も含む「限りのあるもの」すべてを指します。これらが無駄なく個人や企業などに配分されるような社会全体の仕組みを考えることが経済学の課題です。一方、経営学は、企業や行政組織などの効率性について学びます。どうすれば業績や生産性を向上させられるかという、組織体の運営や管理を考えることが経営学の課題です。

  4. 経済学科と現代経済デザイン学科の違いを教えてください。

    経済学科は理論・政策・歴史という伝統的な体系のもと、「自ら分析できる力」と「弾力的な思考と行動力」を育てます。幅広い教養と専門知識を体系的に修得するための「理論・数量コース」、「応用経済コース」、「歴史・思想コース」を履修ガイドラインとし、多くの分野の専門科目を用意しています。
    一方、現代経済デザイン学科は理論・政策・地域という新しい枠組みのもとで、経済学の「応用力」と「実践力」を育成します。専門知識を効率的に学べるよう「公共コース」、「地域コース」の2 コースを設け、学科共通科目やコース別に分かれて学ぶ科目を系統的に配置しています。また、半期単位で履修する科目を多く用意しています。

  5. 大学院への進学はどうなっていますか?

    より高度な知識が求められる現代、大学院進学が望ましい職業は増えつつあります。本学では、学部の学びから継続して経済学の専門性を高める大学院経済学研究科を設置しています。経済学の高度で専門的な理論・応用分野の研究をする「経済学専攻」と、政府や地域・コミュニティのマネジメントを研究する「公共・地域マネジメント専攻」の2つの専攻があり、学部4年次に大学院の科目を履修し、学部入学時から数えて通算5年で修士課程を修了できる制度も設けています。修了生の就職先・進路は学術界、実業界、公務員など多彩な分野で高水準の進路決定率を維持しています。

    経済学専攻
    近年の経済の情報化・グローバル化・資源・環境問題などの多様な要因を総合的に捉え、経済を成長・発展させる未来を見すえた研究教育を行います。経済学専攻では経済学の研究能力などを養い、特に後期課程では研究者として自立できる能力などを養います。

    公共・地域マネジメント専攻
    従来の市場と政府の枠組みでは対応しきれない諸問題の解決を目的に、時代に即した経済システムのデザイン・マネジメントを追究します。政策立案、地域開発分野の専門家、非営利組織マネジメントなど、スペシャリストの養成もめざします。

教育研究上の目的

経済学部では、最先端の経済学を現実社会に応用させながら、市場経済を主体的に動かしていく力を育てる。同時に、公平な経済社会実現のために、より良い制度や施策を提案できる高い学問的見識と、強い意志をもって社会貢献できる行動力を培うということを教育方針としている。

学部の沿革

1874年 青山学院創立
1894年 青山学院普通部高等普通学部発足
1916年 青山学院高等学部実業科発足(経済学部系の萌芽)
1935年 青山学院高等商業学部発足
1949年 新制青山学院大学発足 商学部商学科誕生
1953年 商学部を経済学部に改組
経済学科、第二部経済学科、商学科、第二部商学科を設置
大学院に経済学研究科を設置
1966年 経済学部の再編により、商学科・第二部商学科が経営学部として独立
2008年 現代経済デザイン学科を設置、それに伴い第二部経済学科を募集停止
大学院に公共・地域マネジメント専攻を設置

SUPPORT

学生表彰制度・学業奨励制度

経済学部60周年を機に経済学部在学生を対象に「学生表彰制度」・「学業奨励制度」が設けられました。

学生表彰制度

経済学部在籍中に多様な分野において、人の模範となる活躍、または業績をあげた学生を表彰します。 経済学部の栄誉となる学生を表彰することで、その活躍・業績を広く伝え、日頃努力している経済学部生を励ますことを目的としています。

学業奨励制度

経済学部生の学びの意欲を励ますこと、優秀な学業成績を収めた学生を表彰することを目的としています。本制度は次の3つの学生支援からなっています。

  1. 学業奨励賞

    本学部に在籍する2年次以上の学生であり、在籍する年次の前年次において卓越した学業成績をあげ、かつ人物において優れている学生を表彰します。

  2. 外部試験受験支援

    対象となる外部試験

    ERE(経済学検定・6科目) / EREミクロ・マクロ(経済学検定・2科目) / 日商簿記 / 税理士 / 公認会計士 / 証券アナリスト / FP技能検定(日本FP協会、金融財政事情研究会) / IELTS(特別会場受験者に限る) / TOFEL
    その他今後の要請に応じて対応します。

  3. 対外学術交流支援

    学生による学会、他大学との学術交流、およびその他外部団体等との交流に参加し発表した者またはゼミは、1年度内に1回限り、その参加費および交通費の一部につき補助します。
    日本学生経済ゼミナール大会(インター大会、インナー大会)
    公共選択学会学生の集い
    日本政策学生会議ISFJ(Inter-University Seminar for the Future of Japan)
    その他今後の要請に応じて対応します。

LABORATORY・SOCIETY 経済研究所・経済学会

青山キャンパス8号館6階に経済学会と経済研究所の活動の拠点があり、経済学部の知の発信基地として機能しています。また、図書室もあり学生の学習の場となっています。

経済学会の主な活動

・学生を対象とした「学生懸賞論文」「経済学エッセイコンテスト」の実施(毎年11月)
・講演会の開催(年2回):広く学外の研究者及び文化人などを招きます。
・『青山経済論集』の発行(年4回):
経済学部の教員による研究論文が掲載されています。講義や演習(ゼミ)で接している諸先生が、どのような研究をしているのかを理解することができ、同時に学生自身の学習にもいかすことができます。

経済研究所の主な活動

・『経済研究』の発行(年1回)
・経済研究所研究プロジェクトの実施
・各種研究会の開催

図書室

経済学関連の資料や雑誌が置かれています。スタッフが常駐し、夏期、春期休業など以外の、月曜から土曜までほぼ毎日開室されており、学生はここの図書を自由に利用することができます。コピーやリソグラフの機器も設置されており、特に演習などで活用されています。明るく広々とした室内に足を踏み入れると、さわやかなグリーンのソファーが置かれ、くつろぎながら文献を閲覧することができます