TOP

NEWS

POSTED

2020.08.07

TITLE

学長メッセージ~夏期休業期間を前に~

2020年8月7日
学生 各位
青山学院大学
学長 阪本 浩

コロナ禍と呼ばれる前例のない状況の中、2020年度の前期授業期間が終わろうとしています。
ご存じのとおり、首都圏、特に東京都における新型コロナウイルスの感染は全世代に広がりつつあり、感染者数は増加の様相を見せ、本学関係者にも罹患者が複数確認されています。キャンパスへの入構を制限していることもあって、学生同士や学生・教職員間の感染は幸いにも現時点で発生していませんが、感染は皆さんの身近に迫っていることを改めて強く認識してください。
これから夏期休業期間を迎えますが、「新しい生活様式」を実践し、「密閉」「密集」「密接」のいわゆる「三密」を避けるとともに、マスクの着用や手洗い、うがい等の感染症対策に努めてください。飲食店の利用や旅行等様々な場面において、皆さんが「感染しない」「感染させない」ためにできることは何かを自ら考え、行動することを期待します。学生ポータルにも集団感染の防止についてメッセージを配信していますので、必ず確認してください。一方で、このような様々な制約の下ではあっても、学問以外にも多方面に興味関心を向け長期休業期間にしかできないことを見つけて取り組むなど、この夏を一人ひとりが有意義に過ごされることを切に望みます。

後期の授業については既にお知らせしているとおり、原則としてオンライン授業を継続します。ただし、学部・研究科の実験、実習、演習等の一部科目については、感染防止策を講じた上で対面授業も実施します。7月31日付で対面授業の実施予定科目一覧を学生ポータルに掲出しましたので、必ず確認の上、後期授業の履修登録を行ってください。
また、前期のオンライン授業について、現在学生の皆さんを対象にアンケートを実施中です。後期の授業はこのアンケートの結果を踏まえつつ、さらに効果的な授業を提供できるようにしていきたいと考えています。

新入生の皆さんに対しては、入学式の中止をはじめとして、前期期間中キャンパスでの交流の機会を全く持てなかったことを私たち教職員一同も大変心苦しく思っています。現在、感染状況を注視しつつ、学部の新入生の皆さんに向けて、学生ポータルで既にお知らせしたとおり、青山学院大学に入学したことを実感できるような企画を検討中です。また、学部・研究科によっては、新入生の皆さんのためにウェブ上で交流できる場を設け、そこに他の学年の学生も参加するなどして広く交流を図る取り組みも行っていますので、ぜひ参加してください。

一方で、通学に不安を持っている方や地元等の通学圏外にいる方、日本に入国できない留学生の皆さんの中には、オンライン授業が継続されることに安堵している方もいるでしょう。本学は、このような皆さんが取り残されたり不利益を被ったりすることのないよう配慮していきます。
新入生や地方在住者等に限らず、授業のこと、学生生活のこと、心身の不調のこと等学生の皆さんが必要とするサポートについても、これまでどおり各窓口で相談を受け付けています。何かあれば一人で悩まず遠慮なく各窓口に問い合わせてください。

施設の利用については、図書館をはじめとして、6月8日から段階的に利用を可能としてきました。夏期休業期間中の利用についても案内していますので、各施設のウェブサイトで詳細を確認し、それぞれの必要に応じて活用してください。
課外活動については、一定の条件のもと学生団体の活動の規制を徐々に緩和していますが、飲食を伴う活動や合宿等のイベントについては引き続き中止を要請します。今後も感染状況を見極めながら対応を検討していきます。詳細は都度学生ポータルでお知らせしますので、確認してください。

後期もオンライン授業を継続することについて、様々なご意見があることは承知しています。
大学は、小中高等学校と比べ学生数が飛躍的に多いこと、固定のメンバーであるホームルームで授業を受けるのではなく、それぞれが講義によって教室を移動するため、学生一人当たりの他者(他の学生や教職員)との接触頻度が高いこと、学生の学外での活動が多様で行動範囲が広く、感染した場合の影響力が大きいこと、施設の収容上、ソーシャルディスタンスを保つとともに全使用箇所の消毒を時限ごとに行うなどして教室で対面授業を行うことが非常に困難であること、等様々なリスクや問題を抱えています。「どうして大学生だけが学校での対面授業を許されないのか」「キャンパスで授業を受けたい」「キャンパスで友人と語り合いたい」という学生の皆さんの思いは痛いほど伝わってきますが、これらのリスクや問題と今後の感染状況を総合的に考慮し判断した結果、このような決断をしました。どうぞご理解くださいますようお願いします。

本学は、学生の皆さんと、ご家族をはじめとした皆さんの大切な方の健康と安全を守ることを最優先とし、大学として感染拡大防止という社会的責任を果たせるよう、全学を挙げて取り組んでいます。
引き続き皆さんのご理解ご協力をお願いします。

以上

関連ページ