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図書館長あいさつ

図書館長 野末 俊比古 [Toshihiko Nozue]

図書館長 野末 俊比古 [Toshihiko Nozue]

図書館長あいさつ

 大学の主な社会的役割は「研究」と「教育」です。大学図書館も「研究」と「教育」を支援する機能を担っています。かつての大学は「研究」に重点があったといえるでしょう(「研究」と「教育」は本来、不可分ですが)。近年、日本の大学は「教育」をも重視することとなりました。大学図書館も「研究」支援に加えて「教育」支援にも力点を置くようになりました。「教育」支援を学生の皆さんの立場からいえば、「学習」支援と呼ばれるものとなります。具体的なキーワードをふたつだけ挙げると、「情報リテラシー教育」「ラーニングコモンズ」となるでしょう。
 図書館(文献・情報)を使いこなすために「活用法」を学ぶ機会を提供するのが「情報リテラシー教育」です。データベース講習会などが本学図書館でも積極的に行われています。2017年にはアカデミックライティングセンターを設置し(相模原キャンパスは2018年)、レポートなどの執筆の相談に乗っています(青山キャンパスは9号館1階、相模原キャンパスは万代記念図書館2階)。皆さんのさらなる利用を期待しています。
 「本を静かに読む」だけが学習ではありません。グループで相談・討論をしたり、レポートや発表資料を作成したり、といった活動も大切です。可動式のイス・机やPCなども必要でしょう。本学図書館でも共同学習エリア(本館1階)や図書館学習室(8号館1階)の設置などによって多様な学習に対応しています(青山キャンパスの場合)。ぜひ有効に活用してください。
 大学における教育(学習)は、アクティブラーニングに象徴されるように、さらに多様化・高度化していきます。図書館もこれに対応するため、進化を続けていきます。教育(学習)の変化のみでなく、もちろん研究の変化にも対応していきます。電子化や国際化、少子高齢化など、社会的な変容も踏まえていかねばなりません。著名な図書館学者であるランガナータンに「図書館は成長する有機体である」という言葉があります。本学図書館も「有機体」として「成長」していきたいと思います。

 本学では現在、新図書館建築計画が進んでいます。利用者の「学び」を支え、利用者とともに「成長」する図書館をめざしています。皆さんのご理解、ご協力をお願いいたします。