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サイエンス&テクノロジーが切り開く新たな世界

青山学院大学 理工学部情報テクノロジー学科教授 原田 実

青山学院大学
理工学部情報テクノロジー学科教授
原田 実 [Minoru Harada]

雑談したり質問に答える対話ロボット

第1回 2017/7/1(土)

最近、人工知能という言葉をよく目にしますが、最も人工知能らしい働きは、パソコンやロボットと普通の言葉で対話できるようにすることではないかと思います。

当研究室では世界で始めて日本語文の本格的な意味解析システムSAGEを開発し、ロボットと言葉で意思疎通ができるようになりました。意味解析技術は文中の個々の語の意味と、語と語の間の役割的関係を精確に決定することで、これができれば2つの文の意味解析結果を比べてその2文の意味的類似性を計算できます。これを発展させることで、人が話した言葉をロボットがすでに理解してその対応が登録されている言葉と比較し、最も類似している登録文に対応する行動を行わせることができます。これが対話ロボットATHENAの仕組みです。

これ以外にも意味解析の応用としては、クイズなどの質問に答える質問応答システムMETIS、文章をその内容を表す短い文に置き換える文章要約システムABISYS、アンケートやインターネット記事から重要な知識を発見するテキストマイニングシステムSTM、事件の記述から最も適切な判例を検索する判例検索システムJUSTICE、QA集の中から質問に最も適切な回答を提示するシステムANGEL、質問に答えたり雑談をするシステムHERMESなどがあります。これらについてデモをしながらその仕組みについてお話します。

これからの情報社会がどのように変わっていくかを理解していただきたいと思います。

プロフィール

青山学院大学 理工学部情報テクノロジー学科教授
原田 実 [Minoru Harada]

1975年東京大学理学部物理学科卒業。1980年東京大学理学系大学院博士課程修了。理学博士。同年(財)電力中央研究所担当研究員。1989年青山学院大学理工学部経営工学科助教授。2000年同情報テクノロジー学科教授。現在に至る。主たる研究テーマは、自動プログラミング、意味解析、質問応答、テキストマイニング、応答対話、対話ロボット。IEEE、ACM、AAAI、情報処理学会、電子情報通信学会、人工知能学会、各会員。

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