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青山学院大学<br>理工学部数理サイエンス学科准教授<br> 中田 行彦 [NAKATA Yukihiko]

青山学院大学
理工学部数理サイエンス学科准教授
中田 行彦 [NAKATA Yukihiko]

個体群動態の数理モデリング

第2回 2021/7/3(土)

青山学院大学 理工学部数理サイエンス学科准教授  中田 行彦  [NAKATA Yukihiko]

 人口規模の変化や生物個体群の時間変動・空間変動は、我々の社会活動や経済活動に大きく影響を与える。新型感染症の流行をきっかけに、感染者数の日々の変動がメディアを通して毎日報道されている。個体群動態は、個体から社会的な外部環境まで、異なるスケールを含む多くの要因の相互作用によって引き起こされる複雑なダイナミクスである。これまでに、個体群動態を表す数理モデルを組み立て、その性質を調べることによって、個体群動態に潜む本質的なメカニズムを明らかにしようとする試みが行われてきた。
 個体群動態の数理モデリングは現在も発展している学際的な学問分野である。本講義では、これまでに知られてきた個体群動態を表す基本的な数理モデル、特に指数成長する人口動態を表す基本的なマルサスモデルや生物集団の相互作用を表すロトカ・ヴォルテラモデル、感染症数理モデルなどを紹介する。これらの数理モデルの有用性や、数理モデルにおけるモデリングのアイデア、数理モデルの解析的な側面について解説する。

プロフィール

青山学院大学 理工学部数理サイエンス学科准教授  中田 行彦 [NAKATA Yukihiko]

2010年早稲田大学大学院基幹理工学研究科数学応用数理専攻(博士後期課程)修了。博士後期課程修了後、バスク応用数学研究所(スペイン)、セゲド大学(ハンガリー)での博士研究員、東京大学での日本学術振興会特別研究員(PD)、島根大学大学院総合理工学研究科講師等を経て、2020年4月青山学院大学理工学部准教授、現在に至る。専門は時間遅れをもつ微分方程式のダイナミクスと数理生物学(個体群動態)。