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“学際的な研究の可能性”-社会を多面的視点で考える-

青山学院大学 社会情報学部教授 吹春 俊隆

青山学院大学
社会情報学部教授
吹春 俊隆 [Toshitaka Fukiharu]

所得分布不平等化について

第3回 2017/10/28(土)

最近、世界を動かしているキー・ワードの一つは所得分布の不平等化と言えるでしょう。イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ大統領出現という出来事にも、政治的な要素を省くとこのキー・ワードを指摘できるでしょう。色々な基準で測っても、最近は各国で、国内の(個人)所得分布の不平等化が進んでいます。しかし、その目を広げて各国の所得(国民所得)の分布に注目すると、国民所得分布は平等化が進んでいます。このことは中国を始め、アジア諸国の経済発展を見れば納得されるでしょう。

この講義はこのように国内だけではなく、国際的な視点からも所得分布の問題を見ていきます。もう一つは学問的な視点からの多面性です。東日本大震災で一部の新聞で「パレート分布」という専門用語を用いて地震災害対策の問題点を指摘している記事がありました。実はこの「パレート分布」というのは、19世紀の終わりに、イタリアの経済学者V。パレートが所得分布を研究するに際し、初めて用いたもので、現在では経済学に限らず多くの学問分野で用いられています。本講義ではこのように所得分布不平等化を様々な視点からお話して行きます。

プロフィール

青山学院大学 社会情報学部教授
吹春 俊隆 [Toshitaka Fukiharu]

1980年(アメリカ)ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了。Ph.D。公共経済学を研究。
最近の刊行論文

  1. Fukiharu, T., 2013. “Income distribution inequality, globalization, and innovation: a general equilibrium simulation”. Mathematics and Computers in Simulation, 93, pp.117-127.
  2. Fukiharu, T., 2016. “General equilibrium simulations on the income distribution”,20TH EBES Conference Proceedings. (印刷中)

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