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2021.04.01

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2021年度入学式を挙行しました

2021年4月1日(木)、青山キャンパスの青山学院記念館にて、2021年度入学式を執り行いました。
阪本浩学長がお祝いの式辞を、山本与志春院長が告辞を述べました。

阪本浩学長・式辞

ご入学おめでとうございます。青山学院大学は皆さんを心から歓迎いたします。
今ここで皆さんをお迎えできることには、特別な思いがあります。第一に、パンデミックにより社会全体が異様な雰囲気に包まれる中でも学びを止めることなく、日々の学習を続けて来た皆さんに敬意を表します。戸惑うことも多かったかもしれません。
そして、もう何年も前から2021年は入試改革元年となると言われ続けて来たことを忘れてはいません。皆さんは新しい時代の学生と言えるでしょう。今年に関してはどの大学でも同じだと思いますが、青山学院大学に新しい時代を切り開いてくれる、新しい時代の学生として、皆さんに期待しているのです。

さて、皆さんは今、大学での学びとはどういうものだろう、今までの学習とどう違うのだろうと、期待と不安を感じているかもしれません。各学部・学科のガイダンス、オリエンテーション等で説明があるはずですが、ここでは、基本的な心構えについて簡単に私見を述べてみようと思います。
大学での学びにおいて重要なのは、自ら学ぶ姿勢です。教師が何か新しい知識を与えてくれると期待するだけの、受動的な姿勢では、大学での学びは成立しません。常に積極的、能動的に自ら考え、何が問題なのかを自分なりに捉えて、自ら学ぼうとする姿勢が重要です。教師の役割は、学生の内に宿るものの誕生を助けることだと言われます。教師は、自分ならこの材料をこのように扱うという例を示し、それを扱う際の注意を伝えることはできます。しかし実際にその材料を使って何かを作り出すのは、意欲ある学生ひとり一人の個性なのです。こうした考え方の起源はソクラテスまで遡るとも言われます。今日の教育改革においては「思考力、判断力、表現力」が重視されていますが、その基本となる考え方は、全く新しく浮上してきたものではないと言えるのかもしれません。



本学の理念、「青山学院大学の理念」にはこう書かれています。
「本学は、地球規模の視野にもとづく正しい認識をもって、自ら問題を発見し解決する知恵と力をもつ人材を育成する。それは、人類への奉仕をめざす自由で幅広い学問研究を通してなされる。」
先ずは自由に幅広く学んでください、能動的に学んでください。目標を定めて努力する、例えば何かの資格を取得するために勉強するのは、もちろん大事です。しかし、何の役に立つのか分からないようなことに熱中するのも悪くありません。自由な学びこそ、学生時代に許される特権と言えるかもしれません。そこで自ら問題を発見してください。そして、それを解決する道を、私たち教員と共に探して行きましょう。

今日ここに、皆さんをこの教育研究共同体の一員として心から歓迎いたします。

式次第

2021年度入学式動画配信