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インフルエンザ

  • 臨床症状

    インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。
    ・38℃以上の急な発熱
    ・悪寒
    ・頭痛
    ・関節痛、筋肉痛
    ・全身倦怠感(だるさ)

    上記症状が、比較的急速に現れるのが特徴です。
    また、風邪と同じようにのどの痛みや鼻水、咳等も出現します(嘔吐や下痢が生じることもあります)。

  • 検査と治療

    体調の変化に気が付いたら、早めに病院を受診しましょう。インフルエンザの検査は、15分程で結果がわかります。ただし、体内のウイルスの量で感染を判定するため、発熱して12~24時間経過していないと、陰性と判定されてしまう可能性があります。
    治療は吸入薬や内服薬が一般的ですが、抗インフルエンザ薬で十分な効果が得られるのは、症状出現から48時間以内と言われていますので、受診するタイミングにはご注意ください。

  • 感染経路

    咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴による飛沫感染が主な感染経路で、飛沫を浴びないようにすることが大切です。また、ウイルスの付着したドアノブやつり革から感染することもあります(接触感染)。

  • 予防策

    ・普段から咳エチケットを心がけましょう(せきやくしゃみは、顔をそむけて1m以上離れましょう)。

    ・人ごみを避け、外出時はマスクを着用しましょう。
    マスクは顔にフィットするものを選び、着用時は鼻と口をしっかり覆い、隙間ができないようにすることが大切です。

    ・手洗い(石鹸またはアルコール製剤を使用)とうがいをこまめにしましょう。

    ・適度な湿度(50~60%)を保持し、定期的に換気しましょう。空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。

    ・バランスのとれた食事と休養を十分とり、体調を整えておきましょう。免疫力低下の防止に繋がります。

  • 発症から治癒までの経過

    症状発症前日から発症後3~7日間は、鼻や喉からウイルスを排出すると言われています。排出されるウイルスの量は解熱と共に減少しますが、解熱後も排出すると言われており、個人差があります。
    学校保健安全法施行規則で、インフルエンザは第二種感染症に指定されており、出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」とされています。インフルエンザによって授業を欠席していたことを証明するためには、感染症登校許可証明書が必要です。大学ウェブサイトから感染症登校許可証明書をプリントアウトし、主治医に登校許可をもらってください。初登校時に「感染症登校許可証明書」を保健管理センターに提出してください。

  • 予防接種について

    接種すれば絶対にかからないというものではありませんが、発病する可能性を低減する効果があり、また100%とは言えませんが、症状が重くなることを阻止する効果が期待できます。
    ワクチンの効果が期待できるのは、接種した2週間後から3~5ヶ月程度と考えられています。

参考